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犬にお酒を飲ませても大丈夫?

お酒を飲み過ぎれば健康を害してしまいます。
また適度に飲むことは「酒は百薬の長」と言われて健康に良いとされています。

そのようなお酒、アルコールとはどのような飲み物なのでしょうか。
またお酒を犬が飲んでも大丈夫か?という事についてお伝えします。

お酒(アルコール)とは、どんな飲み物?

お酒とはアルコール成分が入っている飲み物です。
国により基準が異なるようですが、日本ではアルコールを1%以上含む飲み物のことを「お酒」といいます。

アルコールの種類
メタノール(メチルアルコール)
エタノール(エチルアルコール)
プロパノール(プロピルアルコール)

お酒として飲まれるのはエタノールです。
エタノールは日本語で「酒精」と言われています。

お酒の種類について

お酒にはビールや日本酒、ワイン、焼酎などお酒にはたくさんの種類があります。
お酒は原料を発酵させて作られます。

発酵とは微生物の働きで原料に含まれる糖分やタンパク質を分解して作られる反応の事です。
お酒のアルコール分は酵母菌が糖分を分解して作ります。

お酒の栄養成分について

お酒の主成分はエタノールです。

そのエタノールはお酒を飲んだ時の酔いの原因物質です。

人間のお酒、アルコールの身体への影響や効果

アルコールは摂った数分後から体内に吸収されはじめ、胃から20%、小腸から80%吸収されます。

そしてその大部分が肝臓で処理されます。
酵素の働きにより水と二酸化炭素に分解されて、汗や尿、呼気中の息から排出されます。

飲んだアルコール成分の約10%はそのまま汗や尿、呼気中に排出されますが、残りは体内をめぐり約30分後くらいに脳に到達して中枢神経に働き、行動の一部を麻痺させてしまいます。

そして体内のアルコール成分は肝臓で解毒処理され、さらに分解されて体外に排泄されます。
アルコールは中枢神経に働いて神経を麻痺させてしまう作用があります。
抑えられていた感情を開放する働きがあります。

そのため適量のお酒なら気持ちを高揚させたり、ストレス解消になったりと人とのコミュニケーション力を円滑に進める手助けにもなります。

お酒のデメリットについて

お酒は飲み過ぎてしまうと正常な判断・反応ができなくなり問題行動を起こしてしまいます

さらに飲みすぎると意識不明、運動失調などが起こります。
急性アルコール中毒となり最悪の場合、死亡してしまう場合もあります。

お酒を飲む時には気をつけましょう。

お酒を犬に飲ませても大丈夫か。

前置きが長くなりましたが犬にお酒を飲ませるとどうなるか?
また誰もいない時に勝手に飲んでしまうとどうなるか?

飼い主さんが美味しそうにお酒を飲んでいると興味深く近寄ってきて「私にもちょうだい」と催促してくる愛犬もいるでしょう。
可愛い顔で見つめられると飼い主さんも心がゆれてしまうと思います。

しかし犬にお酒を飲ませるのは絶対にやめましょう。

犬にお酒を与えると様々な悪影響がある

人間は肝臓でアルコールを分解され体外に排出されますので、時間が経てば酔いも覚めます。

しかし犬の身体は違います。
犬の身体はアルコールを分解できません

犬はアルコールを分解できないので、アルコールが身体から抜けません。
酔いが終わらない状態なのです。
酔いが終わらないとはどういう事だと思いますか?

アルコールが犬の中枢神経に作用するため呼吸回数が低下、そのまま呼吸困難状態になり意識を失ってしまいます

アルコールが身体から抜けないので、放置するとさらに悪化し死亡してしまう場合もあるようです。

犬にお酒は絶対にあげてはいけません。
もしも犬がお酒を誤飲してしまった場合はすぐに動物病院へ連絡をし獣医師へ相談しましょう。

まとめ

犬にお酒を飲ませるのは絶対にやめましょう。
当たり前の事ですが、飼い主さんが酔っ払って少量でも犬に与えてしまう出来事も聞いたことがあります。

軽い気持ちや冗談でも絶対にダメです。
また誤飲してしまった場合、勝手に飲んだ場合は少量でもすぐに病院に行きましょう。

そして人間でも多量のお酒を飲む事は体の害になります。
お酒の好きな飼い主さんも多いと思いますが、お酒を飲む時には適量に抑えるよう気をつけて飲みましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

佐藤育美 (ペット栄養管理士、ペット食育協会入門講座受講)

佐藤育美 (ペット栄養管理士、ペット食育協会入門講座受講)

「安心できる食事をさせたい」という気持ちから犬の食について学び、ペット栄養管理の資格を取得。

私が初めて犬を家族に迎えたのは小学生の時、とても愛らしく大切な存在ができた感触を覚えています。現代の犬との暮らしは旅行等も一緒に楽しめる環境で更に一心同体の存在です

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