犬に烏龍茶を飲ませても大丈夫?
烏龍茶というと、まず思い浮かぶのは茶褐色のスッキリとした味わいのお茶。
中国の伝統的なお茶です。
また、烏龍茶は「香りのお茶」とも呼ばれていて、好きな方も多いと思います。
烏龍茶とはどのようなお茶なのでしょうか、また、犬に烏龍茶を与えても大丈夫か?と、いう事についてお伝えしようと思います。
目次
烏龍茶ってどんなお茶?
烏龍茶は緑茶や紅茶と同じく、カメリア・シネンシスというお茶の樹の葉を使って作られます。
このお茶の樹の新芽や若葉を摘んで揉み、放置しておくと空気中の酸素とお茶エキスの作用で酸化発酵していきます。
発酵の仕方でお茶の種類が変わるのが特徴
この酸化発酵のタイミングと熱を加え、発酵を止める事により同じお茶の木の葉で作られるお茶が緑茶や烏龍茶、紅茶となっていくのです。
緑茶は無発酵茶、紅茶は完全発酵茶です。
そして烏龍茶は、半発酵茶です。
産地などの違いで名称が違う場合もある
また、烏龍茶の中でも産地や発酵具合等によりさまざまな種類があり、鉄観音や東方美人、台湾茶や高山で栽培される高山茶も烏龍茶の仲間です。
特に台湾茶等は専用の茶器を使って香りを楽しみながらお茶の時間を楽しんだりします。
烏龍茶の栄養素
烏龍茶の栄養素はまず、カテキンです。
カテキンやタンニンとは、ポリフェノールの一種で、お茶の葉にたくさん含まれています。
また、アミノ酸の一種である テアニンも含まれています。
烏龍茶は、お茶の葉を半発酵させるつくり方により、このカテキンが重なり合っています。
このようにカテキンがたくさん結合することによって、単体のカテキンではなかった別の機能を発揮されます。
ほかのお茶には見られない魅力的な機能です。
烏龍茶には身体に良い烏龍茶ポリフェノールがたくさん含まれています。
身体への影響や効果
カテキンには、ガン予防や、抗菌・抗ウイルス、血圧上昇抑制の効果があると言われています。
また、タンニンには抗酸化作用、テアニンにはリラックス効果があります。
ウーロン茶ポリフェノールの嬉しい効果
そして、「ウーロン茶ポリフェノール」には、肥満防止、虫歯予防が期待できます。
烏龍茶にはダイエットの効果があると言われています。
それは、ポリフェノールには摂取した食べ物に含まれている余分な脂肪分を、身体の外へ排出してくれる作用があるからです。
犬への影響や効果
人間には、多くの良い効果が期待できる烏龍茶ですが、犬に与えても良いのでしょうか。
カフェインが含まれているので要注意
烏龍茶にはカフェインが含まれています。
異常な興奮状態やけいれん等を引き起こす可能性があります。
健康を害してしまう要因となりますので与えないで下さい。
犬の体重1kgあたり、カフェインを20mg摂取してしまうと中毒を起こしてしまうと言われています。
お茶の場合だと、体重約2kgの犬で計算するとお茶約200mlに換算されます。
ただ、これは目安なので個体差があります。
少し舐めただけであれば症状が出ない子もいるかもしれないし、重度な症状が出てしまう子もいるでしょう。
誤飲の可能性もある時は早めに獣医師に相談を
一般的に、犬が烏龍茶を好んで飲む事は無いと思いますが、テーブルの上に置いておいた物を誤食、誤飲してしまうという事故が起きてしまう事はありえます。
飲みかけの烏龍茶やお茶の葉を、犬の手に届くような場所には置かないようにしましょう。
もしも、愛犬が烏龍茶を口にしてしまい、興奮、頻脈、呼吸がおかしい、嘔吐、下痢、痙攣など中毒症状らしい様子が現れた場合、すぐに動物病院へ連れて行き診察を受けましょう。
できれば、口にしてしまった事が確かな場合には症状が現れてなくても獣医師へ相談したほうが安心です。
まとめ
人には味も香りも良く、健康にも良い効果が期待できる烏龍茶ですが、犬にとっては中毒症状が起きてしまう可能性がある危険な飲み物です。
愛犬が口にしてしまったり、手の届くような場所に置かないよう、気をつけましょう。