犬に紅茶を飲ませても大丈夫?
11月1日は紅茶日です。昔、ある日本人が海難に合いロシアに漂着しました。
帰国の許可を得るまでの苦しい生活の中、ロシアの上流社会で普及していたお茶会に招かれる機会があったそうです。
その日本人が女帝の茶会に呼ばれて初めて日本人が紅茶を飲んだのが1791年11月1日なので、そこから紅茶の日となったそうです。
紅茶とは、どのような飲み物なのでしょうか。
また、犬に紅茶を飲ませても大丈夫かという事についてお伝えしようと思います。
目次
紅茶とはどんなお茶?
紅茶は17世紀に中国で発祥しました。
その後インド、スリランカ、アフリカ、インドネシアなどから世界に産地がひろまり、現在では世界で愛飲される重要な飲み物のひとつです。
茶葉を積み取ったあと寝かせ、揉み込み、酸化発酵させ、香り高さと味わいを楽しむ紅茶は、品種や製法、製造の時期などにより様々な種類に分けられます。
インドのダージリン、アッサム、ニルギリやセイロン(スリランカ)で作られるディンブラ、ウバ、キャンディ等が有名ですが、最近では日本産の紅茶も見かけるようになりました。
紅茶の栄養素など
紅茶は摘み取ったお茶の葉を発酵させてつくられる、完全発酵茶です。
主な栄養成分は、
が含まれています。
身体への影響や効果
人間の場合、紅茶の成分が与える身体への効果や影響についてまとめてみました。
タンニン
紅茶に含まれるタンニンには抗菌作用があります。
風邪の予防や口臭予防にも効果が期待できます。
ポリフェノール
紅茶に含まれるポリフェノールの量はあまり多くはないのですが、紅茶ポリフェノールは酸化防止効果があるとされています。
そのため、生活習慣病の予防、アンチエイジング効果等が期待できます。
紅茶ポリフェノールとカフェインを一緒に摂取する事で利尿作用が高まり、デトックス効果、むくみ解消にも効果があります。
カテキン
カテキンには強力な殺菌作用があります。
インフルエンザ予防にも効果があると言われています。
犬への影響や効果
カフェイン中毒で重篤な症状を起こすリスク
犬がカフェインを摂取するとカフェイン中毒を起こす可能性があるからです。
だいたい犬の体重1㎏あたり100mgから200㎎が致死量と言われていますが、それ以下の量でも重篤な中毒症状が出てしまうこともあるようです。
万が一、誤って犬が口にしてしまった場合、飲んでからすぐに効果が現われる訳ではありません。
体内に吸収されるだいたい1時間から2時間後くらいに症状が出始めます。
カフェインの興奮作用により落ち着きがなくなり、神経が過敏になります。
その後、失禁・頻尿などの症状が見られ、嘔吐や下痢などの症状が現れます。
症状が深刻化してしまうと、神経異常により痙攣や昏睡状態に陥り、死に至る可能性もあります。
誤飲した場合の対処法
犬の個体差によってどの程度の症状が出るかは変わりますが、犬が紅茶を口にしてしまったと発覚した時には早めに獣医師へ相談して下さい。
また、誤飲事故も気をつけましょう。
テーブルに置いておいた紅茶を目を離したスキに愛犬が舐めていた。
紅茶のティーバッグを置いておいたら食べていた。等という場合です。
茶葉で口にしてしまった場合、カフェインを多量に体内へ入れてしまった可能性が高いので注意して下さい。
まとめ
私達、人間には香り高く、優雅なティータイムにしてくれる紅茶ですが犬には中毒を起こしてしまう可能性があります。
美味しい紅茶も犬にとって毒となってしまいますので、愛犬が口にしないように注意してください。