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無駄吠えのしつけで行ってはいけない事

愛犬の無駄吠えは家族にとって大きなストレスになるうえ、マンションでは近隣への騒音なども気になるところです。

外出先や散歩中に愛犬が無駄吠えをしてしまうなんだか飼い主として失格と思われているような辛い気分にもなります。

愛犬の無駄吠えを解消するには正しい接し方やしつけ方が必須です。
そのためには、以下のような日ごろつい行ってしまいがちなNG行動を家族がやめることから始めてみましょう。

無駄吠えのしつけでやってはいけない!飼い主のNG行動例
大声で叱りつけても余計興奮させるのでNG
優しく声をかけて落ち着かせようとしても効果はない
引き締める首輪など無駄吠え対策グッズの使用は難しい
留守番中の不安を解消するために多頭飼いをするのは好ましくない
犬が嫌がる音で驚かせてもパニックになるだけ

このように、無駄吠えをやめさせようとした飼い主の行動が逆効果になるおそれもあるので注意が必要です。

まずは、飼い主さんが落ち着いて行動するために、無駄吠えに対するNG行動についてまとめたのでぜひ参考にしてください。
 

自宅内で行ってはいけない事

自宅という犬にとって絶対的な安全圏では愛犬もつい気持ちが大きくなり激しく無駄吠えをしてしまいがちです。

このような場面で家族が行ってはいけない事は下記です。

大きな声で怒鳴る
愛犬に恐怖を与えるような物音を立てる
愛犬を押さえつけたり抱き上げる
愛犬を追いまわす
愛犬に体罰を与える
優しく声をかける
オヤツを与える
玄関チャイムや来客の時は一刻も早く愛犬に鳴きやんでほしいと思いあらゆる策を講じているでしょう。
でも無駄吠えをしている最中にはどんな行動も効果がありません

極度の緊張状態でパニックを起こしている愛犬には家族の声は届かず冷静に聞き取ることもできていません。

家族の行動がますます愛犬のパニックを助長させているのでまずは家族の行動を改めましょう。

散歩中に行ってはいけない事

他犬が苦手な性格の犬にとって散歩はつねに緊張状態です。
犬の嗅覚は人間の数千倍ともいわれはるか遠くにいる他犬の存在も家族より先に気がついています。

この時点で愛犬の緊張感は徐々に増しています。
家族と歩きつづけるということは、徐々に苦手な対象物や他犬に近づく行動でもあるので愛犬もますます緊張が増しています。

このような状態にいる愛犬が吠えてしまった時に家族がとってはいけない行動は下記です。

チョーク(引き締まる形状)の首輪で愛犬の首に刺激を与える
うるさいやダメなど具体的な行動指示でない言葉で愛犬を叱る
無駄吠えを気にせず他犬や対象物に近づける
愛犬の気のすむまで放っておく
オヤツを与える
散歩中の無駄吠え対策にチョークと呼ばれる引き締める形状の首輪やセンサーで音を感知すると犬の嫌うスプレーや電流が流れる製品も販売されています。

しつけ教室ではこのような製品を推奨するケースもあります。

しかしこれらの製品は高度なしつけ技能と併せて使うことで初めて効果を期待できる仕組みです。

使用するタイミングや刺激の緩急などプロのトレーナーでも難しいとされています。
安易にペットショップで購入し見様見真似で使用すると愛犬に原因不明の緊張を与えることになり、ますます散歩中の緊張感が増す結果につながります。

屋外で犬が吠える理由をまずは理解しその場限りの対処法ではなく根本的な解決を目指しましょう。

留守番中に行ってはいけない事

家族が留守にしている最中に激しく無駄吠えをしてしまい近隣からの騒音クレームが寄せられたとうケースも珍しくありません。

中には近隣からのクレームで初めて愛犬の問題行動に気がついたという方もいます。

留守番中という状況では愛犬を叱ることも落ち着かせることもできませんから家族にとってもこのようなケースの解決策は難題となるでしょう。

留守番中の愛犬の無駄吠えに行ってはいけない対処法は下記です。

WEBカメラやマイクから家族の声を発し愛犬を叱る
愛犬を暗い部屋に閉じ込める
多頭飼いを始める
自宅内をどこでも自由に行き来できるようにする
WEBカメラの機能はますます進化しマイクを通じて愛犬の話しかける機能がついた製品が人気です。
このような製品なら愛犬が無駄吠えをしていても即座に叱ることができるのではと考えてしまうでしょう。

でも家族がいないはずの室内から家族の声だけがするとなれば愛犬が混乱するのも当然です。
このような理解不能な状態がおこれば愛犬はますますパニックを加速させ無駄吠えも悪化しかねません。

そのうえ家族も留守中の愛犬の様子が気になってしまい生活にストレスが増すばかりでしょう。

残念ながらWEBカメラはしつけや無駄吠えへの効果は期待できません。
あくまでも愛犬の様子を眺める程度にとどめておきましょう。

無駄吠えの対策や愛犬の不安解消や退屈さの軽減を期待し多頭飼いをする方法も好ましい解決策ではありません

多頭飼いによって問題が解決できるケースもありますが、逆に2匹揃って激しく無駄吠えをする可能性もあります。

まずは1匹目の問題行動を解消したうえで多頭飼いの可否を考えてみましょう。

深夜早朝に行ってはいけない事

深夜早朝に夜泣きをする子犬やシニア犬には家族もなかなか困り果ててしまいます。
愛犬が本来眠るべき時間帯に吠えてしまう背景には不安や体調不良や加齢など様々な原因があります。

このようなケースでは必ずしも叱るや無視するという厳しい接し方が正解ではありません。
このような無駄吠えにしてはいけないことは下記です。

叱る
鳴きやむまで家族が付きそう
室内の照明をつけ部屋を明るくする
食事やオヤツを与える
このケースには100%すべての犬に通じる正解はありません
愛犬の状態や生活環境はもちろん家族に負担になりすぎない方法を見つけ出してゆきましょう。

無駄吠えは不快音で愛犬に恐怖を与える方法はNG

愛犬が無駄吠えをした時は金属の灰皿やペットボトルにビーズなどを入れたものや不快な金属音がする専用製品を鳴らすという手法があります。
この手法のために専用製品も発売されているほどです。

しつけ手法の中には愛犬が吠えた瞬間に壁や床にこのような製品を投げつけ愛犬を脅かし無駄吠えを止めさせるという方法もあります。

しかしこの方法は愛犬をさらにパニックに陥れるだけで根本的な解決にはなりません。

無駄吠えはしつけ方を見直すだけで必ず改善できます
正しい方法で問題解決を目指しましょう。

まとめ

犬に関するお悩みで最も多く深刻な内容が無駄吠えについてです。
残念ながら無駄吠えを即座に解決する方法はありません

まずは解決の第一歩として家族がつい行ってしまいがちなNG行動の見直しから始めてゆきましょう。

無駄吠えに対するしつけの方法はこちら

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大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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