犬種を選ぶときはライフスタイルを考えてから
家族の一員として犬を迎えようと決めた時、皆さんはどの犬種にしようか決めていますか?
小型犬から大型犬まで様々な犬種がいます。
どの犬も可愛くて迷ってしまいますが、ちょっと待って下さい。
これから迎えようとしている犬種は自分や家族のライフスタイルに合っているか確認してみましょう。
このように、ライフスタイルに合った犬種を迎え入れることが、人間と犬双方が幸せに暮らすためにも重要なことです。
この記事では、ライフスタイルにあった犬種の見つけ方について詳しく紹介します。
自分たちの住居スタイルで選ぶ
分譲マンション
分譲マンションはペットOKであっても犬の大きさや頭数も限られている場合が多いようです。
最近はペット用の入口が付いていたり、部屋にペット用のスペースが用意されているマンションもありますがほとんどは小型犬~中型犬用です。
マンションではエレベーターなどで他の住人と一緒になることも考えられます。
その時に自分で抱っこできるくらいの犬種が良いでしょう。
一軒家
住宅密集地であれば吠える声で苦情も出たりします。
周囲の環境によって犬種を選ぶことも大切です。
自分たちのライフスタイルで選ぶ
共働きである
犬は本来は群れで暮らす動物であり一人で長時間取り残されることは好きではない傾向にあります。
それでも犬と暮らしたいと思うなら夜間や休日は犬のために時間をとってしっかりと遊んでコミュニケーションを取ることです。
我慢強く優しい性格の犬種を選びましょう。
散歩
散歩は飼い主さんとの大事なコミュニケーションの一つです。
外の空気を存分に吸って、風邪の匂いを嗅ぎ、景色を楽しむ犬にとってはとても楽しい時間です。
犬にとっての楽しい時間を与えてあげられますか?
基本的に小型犬は家の中をちょこちょこ走り回っているだけでも運動になっていると言われます。
でも気分転換は犬にも必要なのです。
犬を抱っこして外に出るだけでも犬にとっては嬉しいのです。
抜け毛
犬種によっては抜け毛がひどい犬もいます。特に短毛種はかなり毛が抜けます。
意外に思うかもしれませんが、小型犬の長毛種は抜け毛があまりありません。
家族に犬の毛のアレルギーはないかよく考慮しましょう。
しつけ
犬は言葉が話せないので吠えていろいろなことを教えてくれるのですが、吠え続けることは「無駄吠え」です。
無駄吠えが少ないと言われる犬種はいますが、やはり「しつけ」が必要となってきます。
しつけには根気が必要です。きちんとしつけができますか?
中には特別なしつけが必要ない犬もいます。
犬の特性を知ろう
犬にも個性がある
忘れてはいけないことは犬は皆、同じ性格・性質ではないことです。
アウトドアが大好きな犬もいればインドア派の犬もいます。
飼い主さんがアウトドア派であればインドア派の犬は、適していないと言えます。
また、犬はみんな泳ぎが得意そうですがそうではない犬もいます。
我が家のポインターは海で溺れそうになりました・・・。
育つ環境でも変わる
同じ犬種でも全く性格や気質が違ってくることもあります。
元々の生まれ持った性格によるところは多いですが、育て方によっても変化するようです。
あまりにも犬をかまいすぎると神経質な犬になってしまいます。
穏やかな飼い主さんの犬は元々神経質な性格と言われていても穏やかです。
いろいろな犬種がいますが皆、個性豊かです。
そう言った理由で小型犬ならこの犬種、吠えない犬はこの犬種などとは言えないところですが比較的人気のある犬種を挙げてみます。
小型犬
シー・ズー
シー・ズーは大人しく穏やかな性格をしています。あまり吠えることもないと言われます。
子供のそばに寄り添ってくれるような犬種です。抜け毛も少ないです。
ただし、湿気に弱く食べ物アレルギーを発症しやすいので室温管理、食餌管理、定期的なトリミングが必要です。
また、目が大きく傷がつきやすいので注意が必要です。
プードル
プードルはとても活発な性格が多いようです。子供の良き遊び相手になってくれそうです。
嬉しすぎるとビックリするような高いジャンプを見せてくれることもあります。
疲れを知らないのでは?と思うような犬です。
抜け毛もほとんどありませんが定期的なトリミングは必要です。
また、ジャンプのしすぎで肢腰を痛める場合も多々あります。骨折することもあるので注意が必要です。
マルチーズ・ヨークシャーテリア・チワワ
マルチーズ・ヨークシャーテリア・チワワは小さくて可愛いけれどとても気の強い面があります。
小型犬だからとしつけを怠ると飼い主にも噛みついてくるようなところがあります。
定期的なトリミングは必要です。抜け毛はあまりありませんが、チワワはあります。
先天性の心臓病がある場合もあります。シニア期には心臓病になる確率がとても高い犬種です。
ダックスフンド
ダックスフンドは元々猟犬です。肢が短く愛嬌たっぷりの犬です。歩く姿が何とも可愛らしいです。
飼い主に従順な面もあります。
ヘルニアになる犬のトップです。階段の上り下り、激しい運動は避けましょう。
ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは某映画で爆発的な人気がでました。
遊ぶことが大好きでフリスビーやアジリティ(犬の障害物競走)で活躍しています。アウトドア派にぴったりと言えるでしょう。
ですが本当に疲れを知らない犬です。運動量は果てしないようです。飼い主さんの体力がつきてしまうことも。
そして頑固で負けず嫌いな面もあります。
飼い主以外にはあまり従うことはしないようです。
激しい動きで膝蓋骨脱臼を起こすこともあるようです。
豆柴
豆柴も最近はよく見かけるようになりました。
豆柴という犬種は存在しませんので正式名称は「柴犬」なのです。柴犬は海外でも人気を博しています。
その柴犬が一回りほど小さくなった豆柴はくりくりとした可愛らしい瞳が魅力です。
とても頑固な犬で飼い主にしか懐かないというような面があります。とてもクールな犬ですがツンデレなところもあるようです。
ベタベタと甘えることは少なく一定の距離を保つことを好みます。犬とベタベタしたい人には不向きと言えます。
毛の生え変わりの時期はものすごい量の毛が抜けます。普段でも抜け毛の多い犬です。
白内障や緑内障を発症しやすい犬種でもあります。
中型犬
ウェルシュコーギー・ペンブローク
ウェルシュコーギー・ペンブロークは胴長短足でとても骨太な体格をしています。
元々は牧畜犬として働いていました。牛に踏まれないようにシッポを短く切る習慣が始まったそうです。
とても活発で遊びが大好きでいつも楽しそうに笑っています。その笑顔に癒されます。
牛のかかとに噛みついて牛をまとめていたので飼い主のかかとを噛みつくこともあるようですがそれも許してしまうような笑顔です。
食欲旺盛なために太りすぎてしまうことも多いので食餌管理は必須です。
太ることで肢腰への負担が重くなります。フローリングの床は滑ってしまうのでそれも肢腰にかなりの負担がかかります。工夫が必要です。
ボストンテリア
ボストンテリアはとても正義感が強く愛情深いと言われています。
子供の相手もしてくれるそうです。無駄吠えも少ないと言われる犬種です。
瞳が大きいので傷に気を付けることと鼻や目のあたりは汚れが溜まりやすくなるので、定期的に拭いてあげましょう。
ビーグル
ビーグルは好奇心旺盛で遊びや冒険が大好きな犬種です。
子供とも仲良く出来とても愛情深いので家庭犬としての資質がとても高いと言われています。
食欲旺盛というよりも食べ物に対する執着が強いので食べすぎなどによる胃腸炎に気を付けましょう。
大型犬
ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは賢く、忠誠心もあり穏やかな性格として知られています。
元々は水猟犬でハンターが撃った水鳥を陸に持ち帰る(レトリーブ)する犬種です。
そのため水が大好きで泳ぎがとても上手な犬です。子供の面倒をよく見てくれます。
誰とでも仲良くなれる犬ですが飼い主にはとても従順です。
ただし、子犬の頃は「小さな怪獣」です。家の中のものはすべて破壊されるといっても過言ではありません。
股関節の病気になりやすいのでフローリングの床は肢が滑らないように工夫しましょう。
ラブラドルレトリバー
ラブラドルレトリバーは皆さんもよく知っている「盲導犬」として人のために働いています。従順で我慢強く優しい性格です。
洞察力や作業能力がとても優れているので「盲導犬」「補助犬」「警察犬」などで活躍しています。子供から大人までよきパートナーとなってくれます。
肥満に注意しましょう。ゴールデンレトリバーと同じく股関節の病気を起こしやすい犬種です。
番外編
人気犬種ランキングには入っていませんが、イングリッシュポインター・イングリッシュセターを知っていますか?
猟犬として活躍する犬ですが飼い主に非常に従順でとても賢く優しい犬達です。
無駄吠えも少なく、いつも飼い主のそばに寄り添ってくれる犬です。
長い時間の留守番も大丈夫で、一人の時間を満喫しているように見えます。
そして雑種犬はとても頭が良く、人をよく観察しています。その目は何もかも見透かしているようにさえ見えます。
あまり病気をすることもなく長生きしてくれる犬種でもあります。
「自分だけの犬種」とも言えます。
どの犬種を迎えるか決まったら
どの犬種を迎えるか決まりましたか?
では皆さんはどの方法で犬を迎えに行きますか?
いくつか挙げてみましょう。
ブリーダー
賛否両論ありますが、きちんとしたブリーダーは犬舎の見学なども快くさせてくれます。
そんなところはもちろん犬舎もキレイで清潔に保っており、犬が汚れていることはまず無いと言っていいでしょう。
健康的で穏やかな犬が多く性格も優しい犬が多いです。
感染症などから守るために徹底管理をしているブリーダーもいます。
見るからに汚い犬舎や犬達が汚れていたり、痩せていたりしたらそのブリーダーは信用しないほうがいいでしょう。
犬を「モノ」としか見ていないこんな悪質なブリーダーがいることも事実です。
犬を見ればそのブリーダーがどんな人かがわかります。
購入する手順は今はインターネットでも紹介しています。
飼いたい犬種のブリーダーを探し事前に必ず、連絡をいれましょう。
専門的な知識と経験が豊富なブリーダーを選びましょう。
どんな質問にも答えてくれます。
そして必ず、犬を見に行きましょう。
他の犬とは接触を避ける
ワクチン接種が済んでいない子犬は免疫力が低く感染症のリスクが高いのです。
欲しい犬が決まったら購入です。
保護団体から
犬の保護活動をしている団体があります。人間の勝手で捨てられたりした犬の里親を探す活動をしています。
犬種や年齢にこだわらない場合は犬の譲渡会に行ってみましょう。
定期的に里親募集の譲渡会を行っています。家族のライフスタイルに合った犬がいるはずです。
お試しで一週間ほどのトライアルをさせてくれる団体もあります。
家に連れ帰り、相性が合うかなどを見ることができます。
注意点としては団体によっていくつかの譲渡条件を設けているところもあります。この条件にパスしなければなりません。
二度と犬を不幸にしないために条件を設けています。厳しい団体もあります。
ですが、これは当然のことであり、そういう団体は信用できるでしょう。
保健所から引き取る場合もいくつかの条件を設けている場合もあります。
費用を請求されることも
譲渡なのですがそれまでの飼育にかかった費用、ワクチン費用などを請求する団体もあります。事前に確認を取りましょう。
ペットショップ
いろいろな犬がいて迷ってしまいます。自分の欲しい犬種にも出会えるでしょう。
ショップによって犬の値段も大幅に変わることが考えられます。
また、ペット保険に加入しなければならないこともあります。これはあくまでも任意ですが、皆さん、言われるがままということが多く、ペット保険については何もわかっていないというケースが本当に多いです。
まとめ
家族のライフスタイルに合った犬を探し家族に迎え入れることは犬にとっても幸せなことだと思います。
ですが、何も考えずに犬を迎え入れてはお互いが不幸になることも事実です。
私はそんな犬をたくさん見てきました。
犬を飼う前にお互いが幸せに暮らすためにはどうするべきか今一度、考えてみましょう。
答えは出ましたか?
それでは家族の一員を迎えに行きましょう。