飼い主不在時の分離不安のしつけと対策
愛犬がすでに分離不安を発症しているのか、それともまるで問題がないのか気になるところです。
分離不安を発症している犬にとって何より辛いのは留守番をすることです。
家族が傍にいないうえに、帰宅までの時間自分だけで安全を確保しなければならないというプレッシャーを抱えています。
分離不安は即効性のある解決策がありませんが、時間をかけて取り組むことで徐々に軽減することはできます。
以下のポイントを確認し、焦らず気長に取り組んでゆきましょう。
このような対策を心がけて、焦らずじっくりしつけに取り組みましょう。
ここでは不安分離に関するしつけや対応について詳しくまとめてみました。
※不安分離の原因や症状についてはこちらを参照してください。
分離不安を解消するためのしつけ法
分離不安は解消すべき問題ではあるものの、なかなか即効性のある方法がありません。
これは犬それぞれの性格でもあるので仕方がないと理解してあげましょう。
分離不安を解消するためには下記の手順を取り入れてください。
本来であればこの役目は母犬が担うものです。
母犬は生後3か月を目途に徐々に子犬を遠ざけ、自立を促すからです。
家族にとって甘えん坊な愛犬に自立を促すことはなんだか罪悪感が大きい方法ですが、愛犬が感じるストレスを少しでも軽減するために根気強く取り組んでゆきましょう。
分離不安や留守番中の問題行動への対策
留守中の問題行動を解消し愛犬に安全に過ごしてもらうためには、生活環境に対策を講じる方法がもっとも確実です。
そのためには下記の方法を取り入れてゆきましょう。
中大型犬や多頭飼いなどサークルの設置が難しい場合は、愛犬が過ごすスペースを1室に限定すると代用になります。
愛犬の背や口が届く範囲には危険となる物は一切起きません。
すでにトイレシーツを破ったり、ごみ箱を荒らしたりという行動があった場合は留守番をさせるスペースからそれらを撤去しましょう。
照明や生活音を発しておくことも効果的
留守番中の静まり返った室内は些細な音や屋外からの騒音もひびきやすく、ますます愛犬の不安を募らせます。
このような些細な音に愛犬が過敏に反応せずに済むように、留守番中も家族が過ごす時と同じように下記の方法を試してみてください。
室内に生活音があれば些細な物音をかき消してくれます。
節約よりも安心感を優先し照明は普段通りに点灯
併せて家族が過ごす時と同じように照明をつけることも忘れずに実行してください。
留守番時間が長引き、夕方を過ぎると室内は徐々に暗くなり、気温も下がります。
この変化によって愛犬の不安感も助長されてゆきます。
まとめ
分離不安による問題行動はなかなかすぐには解決できませんが、このような方法で生活環境や過ごし方を変えることで徐々に改善を目指してゆきましょう。