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トイレのしつけは何故必要か

犬のしつけといえば誰もがトイレのしつけを思い浮かべるでしょう。
中にはこのトイレのしつけに深刻に思い悩む方や、トイレのしつけへの不安から犬を飼うことを躊躇している方もいるのではないでしょうか。

そもそも犬になぜトイレのしつけが必要なのでしょうか?
トイレは散歩中に済ませると自ら学習してくれることは期待できないのでしょうか?

犬はとてもきれい好きで知的レベルの高い動物ですが、トイレのしつけが必要な理由があります。

なぜ犬にトイレのしつけが必要なのか
臭いが自分の体に付着するのを嫌がる本能がある
室内でトイレをして良い・悪い場所を教える
屋外でもトイレをしてはいけない場所を教える
トイレで他人に迷惑をかけるのを防ぐため

このような理由をしっかり理解してあげることが、トイレのしつけを成功させるポイントになります。

今回はなぜ犬にトイレのしつけが必要なのかを詳しく紹介します。

 

犬にトイレのしつけが必要な理由

犬は本来とてもきれい好きな習性を持つ動物です。
自分の体はもちろん巣穴や寝床、食事をする場所が糞尿で汚れることを本能から回避しようと考え暮らしています。

糞尿で汚れ、臭いが発生することは自分自身の居場所を周囲に知らせることになり、状況によっては命の危険にさえつながるからです。

今では犬は室内で暮らすことが当たり前になっていますが、この習性にはかわりはありません。

つまり室内であっても自分の寝床や食事スペースもちろん自分自身の体に糞尿が付着することは本能から嫌だと感じています。

ではなぜ犬にトイレのしつけが必要なのか?その理由は

トイレをして欲しい場所
トイレをしてはいけない場所
トイレ後の片づけ

これらのルールを家族と共通認識にするためです。

愛犬がかってに室内で気に入った場所を見つけ、トイレに決めてもいいのか?
どの家庭でもそうではないでしょう。

家族の暮らしの導線や過ごす場所、来客の有無等を考え、家族がトイレの場所を決めているでしょう。

つまり愛犬にトイレの場所を教えること、それがトイレのしつけです。
トイレのしつけとは愛犬にトイレの仕方を教えるのではなく、トイレの場所を教えるしつけです。

 

屋外でもトイレの場所は教えます

トイレトレーを室内に設置せずに屋外つまり散歩中にトイレを済ませるというしつけのご家庭も多いことでしょう。

でも屋外といっても愛犬の選んだ場所でどこでもトイレをしてOKというわけではありません。
例えば下記も屋外に該当するからです。

マンションの共有廊下やエントランス
他人の家の玄関や庭
横断歩道や車道
人通りの多い歩道
店舗の入り口
これらの場所はたとえ愛犬がトイレを催してもトイレを許可するわけにはいきません。
このような場所でトイレをしてはいけないことも愛犬に教えなければなりません。

もちろん愛犬の排尿後は水をかけ洗いながさなければなりませんから、飼い主にとってもこのような場所でトイレをされてしまうと近隣の方とのトラブルになりかねません。

また他にもトイレを禁止すべき場所はあります。

ドッグカフェの店内
犬連れOKなペットショップの店内
動物病院の待合室
移動中のキャリーバック内
車の中
このような場所もトイレをすべきではないことを愛犬に学ばせる必要があります。

 

トイレのしつけは人間社会でのルールを理解させること

このように考えてみると、トイレのしつけとは犬が人間社会でスムーズに生きていくためのルールを学ばせることだと理解できるでしょう。

野山ではなく室内で家族と暮らし、レジャーや医療やサービスを受ける生活をおくる以上はお互いが快適で清潔で周囲に迷惑をかけないためにトイレのしつけは必要なことです。

失敗が続く場合は専門医に相談を

犬との暮らしに欠かせないトイレのしつけですが、飼い主の立場ででは何かと悩みも多いものです。

愛犬のトイレのしつけに困っている方はお気軽にしつけ専門家やしつけ教室などへ相談をしましょう。
しつけ教室や全国の自治体では無料のしつけ相談も開催しているのでぜひ活用しましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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