嫉妬・やきもちに対する飼い主がする行動やしつけ
犬も人間と同じように嫉妬をしたりやきもちをやきます。
この対象は必ずしも同居する他犬には限りません。
時には家族や小さな子供や赤ちゃんに向くこともあります。
家族にとって自分への深い愛情を感じられる瞬間ではありますが、時には危険を感じることもあるでしょう。
もし愛犬が過度に嫉妬ややきもちの素振りを見せる場合は家族がどう対処すべきかを考えておきましょう。
このように、なぜ犬が嫉妬・やきもちをやいているのか理解してあげて対処することが大切です。
嫉妬しても言葉を話せず一生懸命飼い主さんに伝えようとしている犬の気持ちをわかってあげるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
犬の嫉妬も人間と同じ心理状態
犬が嫉妬をする気持ちは人間と全く同じ心理状態です。
でも自分に関心が向かなかった場合、犬は相手を攻撃したり噛みついたり、唸り声をあげることがあります。
もしこの嫉妬の対象が小さな子供や赤ちゃんであった場合、家族も見過ごすことはできない深刻な問題になります。
犬が嫉妬をいだくということはごく当たり前なことと理解し、このようなそぶりには適切に対処してゆきましょう。
犬の嫉妬は人間よりも深刻
犬の精神年齢は3~5歳児相当といわれています。
この時期の子供は独占欲が強く、自分のオモチャや家族を他人に取られたり、貸したりができません。
いつでもどこでも自己主張をするので、家族が手をやくものです。
人間の嫉妬はたいていの場合、大人による感情ですから周囲の状況から多少のコントロールができますが、犬の嫉妬は3歳児と同じ心理ですから状況判断や我慢ができず自分の感情のままに行動をします。
そのため家族が熱心に叱ってもまるで効果がなく、同じ状況に直面すると何度も同じケースに陥ります。
残念ながら愛犬の嫉妬ややきもちは叱っても効果がないので別の方法で対策を講じましょう。
性格を変えるのではなく環境を変える
愛犬が嫉妬ややきもちをやくこと自体を止めることはできません。
人間もそうですが欠点に気がついたからといって完全にリセットして性格を変えることはできないのですから犬も同じです。
愛犬の嫉妬ややきもちから起こる問題行動を改善するためには家族の生活習慣を見直すことが効果的な対処法です。
まず愛犬の嫉妬の原因を見つける
犬の問題行動を解消するためには、まずその原因を突き止めることから始めてゆきしょう。
嫉妬ややきもちについては下記の点を思い起こしてみてください。
嫉妬ややきもちを止めるのではなく、愛犬を刺激しないように心がけることは可能でしょう。
愛犬を刺激してしまうシチュエーションを避けることで、家族と愛犬との関係性を安定したものに変えてゆきましょう。
特定の場面で嫉妬をする場合は愛犬の過ごし方を変える
小さな子供や赤ちゃんに愛犬が嫉妬する場合、そのまま放置するとますます状況が悪化し、危険を伴う可能性もあります。
例えば下記のような場面は注意が必要です。
ただ日常生活でこのような場面を避けることもできません。
愛犬が毎回嫉妬から問題行動を起こす場合は、上記の場面では愛犬を事前にクレートやサークルに移動させます。
もちろんサークルやクレート内で愛犬が吠えたり、うろうろとしたりということはあるでしょう。
でもこのような場合もあえて声はかけません。
サークルやクレート内で吠えても関心を引けないということを学習させるためです。
この方法を何度も繰り返してゆくと、愛犬も次第に吠えても意味がないと理解し、静かに過ごすことができるようになってゆきます。
家族の手が空き、愛犬と過ごすことができる状況になってから、ゆっくりと愛犬をサークルの外へ出してあげることでお互いがスムーズに生活できるでしょう。
家族が焦らずに対処することも大事
サークル内で吠える愛犬の声になんだか急かされているような気持になり、ついいら立ってしまう方もいるでしょう。
愛犬が必死になって不満を訴えているのですから当然のことです。
四六時中愛犬に関心を向けることができないということを愛犬に学んでもらうためです。
家族はあえてゆったりとした気持ちで自分のペースを守りながら行動をしてください。
このことも次第に愛犬に伝わり、吠えることを無意味に感じてくれるはずです。
即効性はありませんが学習は期待できます
嫉妬ややきもちといった性格にまつわる問題行動の解消に即効性のある方法はありませんが、生活を見直すことで徐々に軽減を期待することはできます。
犬は必ず物事を学習してくれるので、気長に向き合ってゆきましょう。