人間を怖がる犬への慣れさせる方法
家族以外の人間が苦手で優しく触れられるだけでも硬直してしまうという愛犬もいるでしょう。
中にはあまりの恐怖に耐えかねて攻撃に出てしまうタイプもいます。
このような愛犬の行動は単に人見知りや引っ込み思案というだけでは済まされません。
日常生活では必ず家族以外の人間の世話になることも必要です。
人間に慣れさせるためには、以下の方法を試してみましょう。
このような方法で、焦らずに少しずつ人に慣れさせるのがおすすめです。
今回は人を怖がっている犬の慣れさせ方について詳しくご説明させていただきます。
目次
苦手な相手からオヤツを与えてもらうは最終工程
人見知りや他人への警戒を克服する方法として、オヤツを与えてもらうという手法があります。
どんなに人が苦手な愛犬でも大好物のオヤツが目の前にあれば至近距離まで近づくことができるうえに相手に好意まで抱くという考え方です。
でもこの方法を人間に置き換え考えてみましょう。
初対面で不信感を抱いている相手がケーキを差し出している時、近寄って仲良く一緒に食べることができるでしょうか?
その上直後に相手に好意を抱くまでに気持ちが変化するでしょうか?
なかなか理想的な結果には至りません。
犬は人間の3歳~7歳程度の知能に発達するといわれています。
この年齢の子供はすでに大人を警戒したり不信感を抱くことができます。
とても有名な手法ではありますが必ずしも万能ではありません。
この方法はまだ生後間もない無邪気な子犬にのみ通用する手法だと知っておいてください。
人に慣れさせる第一歩は人間観察から始めよう
人が苦手と感じている愛犬にはまず人間観察から始めててあげてください。
公園のベンチやテラス席犬連れOKなカフェに出かけ、のんびりとした気持ちでただ通行人や自転車、ピクニックをする人を眺めていてください。
あえて近づけたり、相手に触れてもらう必要もありません。
自分の視界の中や至近距離に人間がいてもまるで自分には無関心でいてくれると学ぶことで愛犬は過度な警戒を抱く必要がないと学ぶことができます。
とても簡単な方法ですが、人が苦手と感じている犬の多くはこの人間観察の経験が不足しています。
ぜひ休日は愛犬を観察に出かけてみてください。
犬好きな人に触れてもらう時はお尻側を
犬は犬好きな人を見分けることができるといわれています。
この説は確かな正論です。
犬は相手が敵対心や攻撃心を抱いているかどうかを瞬時に見分けることができます。
これは私達人間でも初対面の相手のすべてを受け入れることはできませんから当然のことです。
犬好きな人が愛犬に触れようとした時は
犬好きな人の中には初対面の犬であっても触れたい、撫でたいと思い距離を縮めてくる方も少なくありません。
そのような時に飼い主が瞬時に抱く不安や緊張を愛犬は瞬時にかぎ取っています。
その結果、愛犬も同調し緊張や恐怖を抱いています。
たとえ相手がどんなに犬好きでも犬の仕事に就く専門家でも関係ありません。
いきなり知らない相手に触れられることも愛犬の人嫌いを助長するからです。
もし相手が愛犬に触れる時は、頭や首ではなくお尻側に触れるようにアナウンスすることも忘れずにおいてください。
トリミングショップやペットホテルは積極的に利用する
愛犬は人嫌いだからと日ごろのお世話や旅行中の留守番もすべて家族が親戚で賄っていませんか?
この対処法は愛犬にとっては理想的です。
でも愛犬が生涯を通じて家族とだけ過ごすことはできません。
高齢になれば動物病院へ入院をしたり、災害が起これば家族以外の他人の世話を受けることもあるでしょう。
愛犬が人を怖がるのであればなおさら愛犬に他人と触れ合う機会を持たせてください。
簡単に出来る方法は下記です。
でもトリミングテーブルの上に立ち、他人に身を任せるのですから愛犬にとっては緊張の時間です。
同様にペットホテルも数百円で利用できる一時預かりというサービスもあります。
ぜひこまめにペット専用サービスを活用してゆきましょう。