吠える愛犬に対するしつけ方について
愛犬は予期しないところでほかの犬や他人に吠えてしまう事があります。
吠える行動には理由があり、私たちは愛犬の行動を理解しなければいけません。
愛犬の無駄吠えはそれぞれの性格や体形はもちろん、これまでの生活環境など様々な要因で出来上がっています。
残念ながら個性でもある性格をしつけで完全にコントロールすることはできません。
犬には犬にしかわからない相性の良しあしがあります。
愛犬が苦手意識をもっている相手や場所は無理に克服させるのではなく、避けて通るという選択肢も多いに有りです。
しかし人間社会や犬社会の中で吠える行為の対するしつけをしなければなりません。
以下の吠える犬をしつける際には以下のポイントに気をつけてみましょう。
このように、場所や年齢に応じて冷静に対処することが大切です。
ここでは吠える愛犬に対するしつけ方についてご紹介していきます。
目次
不快感から吠えてしまう場合の対処法
明らかな不快感を示し吠えている時は愛犬を落ち着かせることを最優先に考えます。
愛犬をスムーズに落ち着かせる方法は下記です。
この時小型犬であればお座りや抱っこをし、中大型犬であれば首輪を強く握り家族の体に愛犬を密着させる方法も効果的です。
無駄吠えする時の短縮するための行動制限
無駄吠えをしている最中に走り回ったり飛び跳ねたりグルグルと同じ場所で動きまわると、犬はますます興奮状態を加速させます。
例えば私達人間も音楽を聴きながら体を動かすとテンションが上がるという効果と同じことです。
同じ音楽を聴く場合でも静かに椅子に座り聴くのと動き回りながら聴くのとではまるでテンションの上がり方が違ってくるはずです。
無駄吠えを止めるには犬を落ち着かせ、冷静さを取り戻させなければなりません。
そのためのお座りや抱っこなどの行動制限をかけて愛犬をクールダウンさせます。
この時家族が優しく声をかけることでますますクールダウンの効果は早まります。
散歩のときは散歩ルートを変えるのもおすすめ
散歩ルートでいつも同じ場所や顔を合わせる犬に吠えてしまう場合は、散歩時間を変えたり散歩ルートを大きく変えてしまいましょう。
毎回の無駄吠えに家族がイライラするのではお互いにとって良い結果にはなりません。
無駄吠えがとても多い犬でも必ず吠えずに接することのできる相手や吠えずに気分よく歩ける散歩ルートがあるはずです。
また散歩ルートを変えることができない場合や通らざるを得ないという場合の対処法は下記です。
リードを短く持つことで愛犬の行動範囲の制限ができるので無駄吠え中の興奮を抑える効果もあります。
完全に無駄吠えを無くすことはできなくても対処法を知っておくだけで無駄吠えの時間や回数を減らすことはできるはずです。
愛犬の年齢別のしつけ方
他犬に吠えてしまう場合のしつけ方は愛犬の年齢によって対処法が異なります。
犬は生後1年で人間の18歳相当の精神的な成長を遂げます。
犬が1年で人間の7歳分の成長を遂げるというのは身体的、内臓機能の成長スピードであり、しつけで重要になるのは精神的な成長スピードです。
具体的な成長の目安は下記です。
まずは愛犬が今人間であれば何歳程度に相当するのかを知ってあげましょう。
犬にも反抗期があります
実は犬にも人間と同じで成長の過程で数回の反抗期があります。
これは成長するうえでとても大切なことで決して家族を嫌っていたり、しつけを覚えることができないわけではありません。
犬の反抗期も人間と同じで時間が経てば自然と解消され決して生涯続くことはありませんのでご安心を。
犬が生後6か月未満のしつけ
愛犬がまだ生後6か月未満の場合は積極的に外出の機会を作り社会勉強をさせましょう。
大小様々なサイズの犬や年齢の異なる犬はもちろん家族以外の人間と触れ合う機会を作ったり、屋外での騒音や建造物あらゆるものに愛犬を慣れさせたり体験させる機会を作ります。
もちろんこの段階で愛犬が吠えてしまう場合もありますが、この時に吠える心境は初めて目にするものや初めて会う相手や初めての音に警戒や緊張を抱いているからです。
でもこのような経験を積み重ねることで次第に相手は危険な存在でないということを愛犬が学習してくれるので次第に吠える回数は減ってゆきます。
出来ればドッグランや犬同士で遊べる場所で出かける機会を多く作り、犬同士の挨拶の仕方や遊び方を他犬の様子から学ぶことができるよう環境を整えてあげましょう。
生後8か月未満のしつけ
この時期はまだまだ子犬と呼べる時期です。遊びたい盛りで様々なものに興味を示すでしょう。
でも家の中では元気いっぱいな愛犬も一歩屋外に連れ出すと震えてしまったり他犬に吠えてしまうというケースも珍しくありません。
このような行動を見せる時の犬の心境は恐怖や不安などマイナスな感情が大きくなっています。
つまりこれまでの成長過程での社会経験が不足していて、周囲の存在や物が自分にとって安全なのか危険なのかを判断できていません。
一度、子犬に時代にさかのぼる方法も
このような場合のしつけは一旦子犬にさかのぼって社会経験の積みなおしをしてあげましょう。
ドッグランやドッグカフェや犬の幼稚園もいいでしょう。
もちろんこの時点で愛犬の性格はある程度形成されているので愛犬にも好き嫌いや相性の合う犬と合わない犬とがあります。
飼い主目線で無理強いをしたり、相性の合わない相手と仲良くさせることはできません。
でも必ず愛犬自身が親友を見つけることができるので広い心で見守ってあげてください。
子犬特有の無邪気さややんちゃさの残る時期ですから機会があればきっと犬同士遊ぶ方法を覚え他犬への警戒心を解消できるはずです。
もし愛犬が吠えてしまった時は、決して叱らずに抱っこや撫でるなどの方法で愛犬を落ち着かせてあげましょう。
他犬を前にパニックを起こしている状態で飼い主に叱られてしまうと愛犬もますますパニックを加速させてしまうのでこの点は間違えずにおきましょう。
生後10か月以降のしつけ
人間でも中学生や高校生となれば何かと気難しい年ごろです。
犬はこの時点での性格や癖や行動が生涯続くといわれています。
もちろん加齢とともに精神的な落ち着きが現れますが、苦手な物や吠えてしまう対象に大きな変化や改善は期待できません。
まだ子犬だからと甘くみていると吠える癖はますますひどくなり、吠える声も大きくなる一方です。
愛犬の行動に苛立ちを覚える家族との間でお互いの関係性も悪化するでしょう。
場合によっては数か月間しつけ教室や幼稚園に通う必要性がある場合もありますが、愛犬の生涯を考えたらほんのわずかな時間です。
その先に家族と楽しく外出やレジャーやカフェで過ごす時間があると考え専門家へいち早く相談をしましょう。
まとめ
吠える愛犬のしつけ方についてご紹介させていただきました。
やはり吠える場所によって私たちのしつけや回避行動を変えていくことも有効です。
また年代別によってしつけ方が変わります。
場所や年齢によってしっかりコミュニケーションをとりつつ吠える場合のしつけを行っていきたいですね。