炭酸水を犬が飲んでも大丈夫?
近頃、日本でも炭酸水が注目されています。
さまざまな種類のペットボトル入り炭酸水飲料や、自宅で炭酸水を作るための機械も、店頭等で見かけるようになりました。
欧米では炭酸が含まれている水が多いため日常的に飲む習慣があると言われています。
健康、美容に良い効果があるとされている炭酸水ですが、犬が飲んでも大丈夫か?という事についてお伝えしようと思います。
目次
炭酸水ってどんな水?
まずは炭酸水とはどのような水をいうのでしょうか。
炭酸水とは炭酸ガスを含む水の事を言います。
自然界でも炭酸入りの湧き水、温泉等で産出されるものもあります。
水に炭酸ガスで圧力をかけて人工的に作ることもできます。
炭酸水の栄養について
炭酸水にはどんな栄養があるのでしょうか。
水には硬度があり炭酸水も軟水と硬水に分けられます。
軟水と中硬水と硬水の区別
水1000mlに含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラル分の量により決められます。
世界保険機関(WHO)ではこのように分類されています。
中硬水→ 100mgから300mg
硬水→ 301mg以上
日本の水道水はミネラルの量は60mgから70mgくらいのため軟水になります。
硬度が低いほど口あたりがまろやかで飲みやすく、高くなるほどミネラル分が多く含まれるため独特な味わいになります。
少しクセのある硬水ですが飲むとミネラル補給になります。
炭酸水の身体への影響や効果について
炭酸水は飲むとシュワッと爽快感があり気分もスッキリします。
含まれている炭酸ガスの元は二酸化炭素です。
二酸化炭素とは水分に溶けやすい無機化合物です。
炭酸水として身体に取り込むことで血液内の二酸化炭素濃度が高くなり、身体の外へ出そうと血管を広げ血流が良くなります。
そのためデトックス効果があると言われています。
疲労や整腸効果
また、疲労物質である乳酸を排出する効果による疲労回復や炭酸が胃を刺激します。
腸の蠕動運動を促進させ胃腸の調子がいまいちな時でもスッキリさせる整腸作用もあります。
その他、炭酸により胃が膨らんで満腹感が得られるためダイエット時の飲み物にも向いています。
犬への影響、効果
良い効果がたくさん期待できる炭酸水、犬に飲ませても良いでしょうか。
炭酸水を犬に与えたときのビックリする犬の様子を動画サイト等に載せている人もいるようです。
炭酸のシュワシュワと口の中で弾ける感覚は犬によって好みが分かれるようです。
犬によってはそのシュワシュワ感を喜ぶ犬もいるようです。
炭酸は犬にはお勧めできない理由
ただどうしても水分補給させたい状況で、手元に炭酸水しかないときには、炭酸水を少し放置して炭酸を抜いてから与えましょう。
その場合でも人間が飲む甘い炭酸飲料はたくさんの甘い糖分が含まれているのでおすすめしません。
炭酸を抜いて与える場合でも無糖の炭酸水にしましょう。
炭酸水が与える悪影響
もしも長期的に与えた場合にはどのような心配があるのでしょうか。
炭酸は炭酸ガスを含んでいるので犬によっては、お腹にガスが溜まってしまい苦しい状況が続いてしまう可能性があります。
まとめ
人間にはたくさんの良い効果が期待できる炭酸水、愛犬に与えてみたいと思われる飼い主さんもいらっしゃると思います。
ミネラル分の過剰摂取により尿路結石症になってしまうリスクを上げてしまう可能性。
これらの考えると炭酸水は犬にとってあまり良い飲み物ではないと思います。
犬にとっても水分摂取は生きていくためにとても大切です。
犬達は自分で食べ物や飲み物を選べません。飼い主さんが愛犬にとって最適な飲み物を選んであげましょう。