良い動物病院の先生(獣医師)の特徴と探し方

自宅から近い、ネットの口コミの評判が良かったという理由で選んだ動物病院へ何度か通ってみたけれど・・・
いい獣医さんだとは思うけど何かが違うと感じた飼い主さんも多いのではないでしょうか?
愛犬や愛猫と飼い主さんと相性が合わないという場合も非常に多くあります。
どんな獣医師が「良い先生」なのか見極めることも難しいことですよね。
以下のようなポイントを確認してみることが大切です。
このような条件に当てはまる数が多いほど「良い先生」と見極めることができそうです。
ここでは愛犬にとって「良い先生」とはどういう基準なのかについてお話しします。
目次
良い動物病院の先生(獣医師)の特徴
優しく話しかける
病院が大嫌いという犬は多くいます。
特に犬にとっては嫌なことしかしない獣医師は犬に嫌われる傾向があります。
獣医師に病気の治療をするために犬が嫌がることもしなければなりません。
嫌われても仕方ないことですが、でもこれは獣医師の接し方の問題もあると思っています。
飼い主さんにも犬にも挨拶をせずに突然、犬の体温を測ろうとする獣医師もいます。
飼い主さんも犬もビックリです。
人間も犬も挨拶は基本中の基本です。
獣医師が飼い主さんに声をかけ、飼い主さんの安心した声を聞くことで犬は少し緊張も解けます。
それを見計らって犬にも挨拶をしてくれる獣医師は、それだけで犬をリラックスさせることができるのです。
犬が診察を嫌がって暴れることもあります。
そんな時に大きな声で犬に怒鳴る獣医師もいます。
犬は益々嫌がって噛みついてこようともします。
でも、犬を責めることは決してしません。
犬は大きな声や、威勢のいい声を嫌う傾向にあります。
嫌がる犬を優しくなだめることのできる獣医師は、犬のことをよく理解しているといっていいでしょう。
話を聞いてくれる
愛犬のいつもの様子や具合が悪くなるまでの経過を飼い主さんからきちんと聞いてくれる獣医師はその情報によって、治療の方向などを決めていきます。
犬は言葉が話せません。犬に代わって飼い主さんから一生懸命情報を得ます。
ろくに話も聞かず、その病気の部分だけを診る獣医師も少なくないのです。
これにより他の病気が見つかることもあるからです。
そして些細なことの質問でも真摯に答えてくれます。
飼い主さんへの説明
病気の説明はもとより、検査等の必要性、これからの治療方針、普段の生活での注意点などしっかりとわかりやすく説明をしてくれる、もちろん費用がどのくらいかかるかということも明確に説明をしてくれる獣医師は飼い主さんが安心するのではないでしょうか?
何の説明もなしに血液検査や、レントゲンなどを撮る獣医師もいます。
そして会計時に高額な治療費を請求されるということもよく聞く話です。
また、検査は必要ないのに検査する獣医師もいるのです。
飼い主さんは検査すると言われたら従うしかないですよね。
中にはまだ半年くらいの元気な犬に健康診断と言って検査を強要する獣医師もいます。
良い獣医師は検査に頼らなくてもある程度の病気を見分けられるものです。
その上ではっきりとした結果を知るために検査を行うのです。
最初に聞いた治療費と違う
不妊手術をして迎えに行ったら手術代の他に注射や、ノミダニもいないのに駆除の薬代を別途請求され、また頼んでもいない検査をされて治療費が最初の金額の倍以上になっていた・・・割とよく聞く話です。
良い獣医師は必要があれば最初に説明します。
途中で気が付いたことがあればやはり飼い主さんに連絡して承諾を得ることをします。
説明をすることと喋りすぎは別
説明をしっかりしてくれる獣医師は要点を簡潔にまとめたうえで飼い主さんにわかるように話してくれます。
説明をしながら他の話題になったり、良くわからない専門用語を並べたてる獣医師は自分の診断に自信がないということもあります。
他の獣医師の悪口を言わない
残念な事ですが他の獣医師の悪口を平気で飼い主さんに言う獣医師もいます。
「あの先生じゃ、治せない」「獣医師としての知識がない」など言っていたと飼い主さんから聞くことが多かったです。そんな獣医師は飼い主さんたちの悪口も言うものです。
たとえ飼い主さんが他の獣医師の悪口を言っても聞き流すかフォローしてくれる獣医師は「良い先生」だと思います。
他の動物病院を紹介してくれる
良い獣医師は自分の手に負えない疾患だと判断すると専門の獣医師を紹介してくれるものです。
飼い主さんと愛犬のために必要な知識と技術を持った獣医師に任せるのです。
以前、初診で来た飼い主さんと愛犬がいたのですが、今まで通っていた病院だったが全然良くならないということで診察してみるとすぐに緊急手術となったこともありました。
その獣医師はどこが悪いという説明もなく「風邪かもしれない」と言い注射や薬を処方していたようです。
その犬はあと1日遅かったら命の危険がありました。
かかりつけ医の必要性
犬だけに限りませんが、動物は夜になると具合が悪くなるという事例も多いです。
また、飼い主さんが仕事から帰ったら体調を崩していたということもあります。
いつ、緊急事態になるか予想はつきませんよね。
夜間対応の動物病院も24時間体制の動物の救急病院もありますが、まずはいつもの動物病院に連絡をしてみるといった飼い主さんは多いと思います。
時間外でも快く見てくれる獣医師は飼い主さんにとっては非常に心強い存在です。
かかりつけの獣医師であればその犬についての病気やいろいろな情報はわかっています。
飼い主さんも安心して任せられます。
日頃から些細なことでも相談できるかかりつけ医を決めておきましょう。
獣医師との相性もある
どんなに評判がよくても患畜が多くても結局は飼い主さんとの相性が合うか合わないか?が
前提になるのではないでしょうか?
獣医師も人間ですからどんな人とでも相性が合うというわけではないと言えます。
飼い主さんの受け止め方も違ってくるでしょう。
「すごくいい先生」が自分と愛犬にとっていい先生とは限らないのです。
飼い主さんと愛犬のためにかなりキツイことを言う獣医師もいます。
それを「自分と犬のために言ってくれたんだ」と受け取ればその人にとっては「いい先生」になり「私が悪いみたいなことばっかり言って」と受け取ればその人にとっては「嫌な先生」となります。
獣医師が必要と判断した治療方針にも治療費にも納得しない飼い主さんもいます。
そんな飼い主さんにとっては「お金がかかる治療しかしない」と言われてしまいます。
逆にその治療でそれだけの治療費でいいの?と思う飼い主さんもいます。
まとめ
私のこれまでの経験で言えば、良い先生を見極めるのは「愛犬」ではないか?と思っています。
獣医師が動物が好きというだけで、相性が合うということではないと思います。
「動物が好きな人に悪い人はいない」と思いたいところですが、それも違う気がします。
私が勤務していた病院には飼い主さんが「病院に行くよって言うと喜んで行こうとする」と言ってくれる方がとても多かったのですが、来院した犬達はしっぽをブンブン振り回しながら院長に近寄って大好きサインを送っていました。
でも全部の犬がそうかというと残念ながら院長と相性の合わない犬もいました。
愛犬と一緒に自分たちにとって本当に良い獣医師を見極めましょう。