犬に牛乳を飲ませても大丈夫?
牛乳は、とても栄養価がある飲み物です。
また、牛乳に興味を持つ犬も多いようです。
犬も赤ちゃんの時には体の発育や健康、免疫力アップのために母犬のお乳を飲む事が大切です。
この記事では、犬に牛乳を飲ませても大丈夫なのか?という事についてお伝えしようと思います。
目次
牛乳ってどんな飲み物?
牛乳とは、牛のお乳です。
牛から搾ったままの未殺菌の牛乳は、生乳と言います。
この生乳が飲むための牛乳やヨーグルト、チーズ、バター等の乳製品の原料となります。
生乳は搾乳後、牛乳工場へと運ばれ、まず細菌や抗生物質の有無などのチェックを受けます。
そして、加熱殺菌、パックに包装をされて「牛乳」になります。
牛乳の栄養分について
牛乳には多くの栄養が含まれていて、カルシウム、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン類です。
とくに牛乳のカルシウムとたんぱく質は、体に吸収されやすく良質な栄養分です。
カルシウム
カルシウムは丈夫な骨や歯を作り、他にもホルモンの分泌、神経の伝達、免疫機能の維持などに関わる大切な栄養分です。
現在、日本人はカルシウム不足と言われていますが牛乳200ml中に227mgのカルシウムが含まれており、牛乳コップ1杯(約200ml)で成人の一日に必要なカルシウム推奨量の約3分の1が補えると言われています。
たんぱく質
たんぱく質は体の組織をつくり、生命の機能に欠かす事のできない重要な栄養分です。
たんぱく質には、体内では合成できないアミノ酸が9種類あり、必須アミノ酸と呼ばれています。
牛乳のたんぱく質は、必須アミノ酸を含むアミノ酸でとてもバランスよく構成されています。
牛乳はとても良質なたんぱく質なのです。
脂肪
脂肪は細胞膜やホルモン等の大切な構成要素であり、ビタミンの吸収を助けます。
敬遠されがちな脂質ですが、ビタミンの吸収を助けるなど良い効果が期待されます。
炭水化物
牛乳の炭水化物は乳糖です。
乳糖とはカルシウムや鉄分の吸収を助けて、腸内で善玉菌のえさにもなります。
ビタミン
牛乳に含まれている主なビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6等になります。
犬への影響や効果
良い効果がたくさん期待できる牛乳ですが犬に飲ませても大丈夫でしょうか。
牛乳にはいろいろな栄養素が含まれていて、犬にも良い栄養素ばかりです。
犬に牛乳を飲ませた場合、例えばネギ類のように命の危険があるような中毒性はありません。
しかし、犬の体質によって、下痢を起こしてしまうようです。
牛乳には、乳糖(ラクトース)という甘み成分が含まれていて人間はこの乳糖に対する処理能力が高いですが、犬の処理能力は人間より高くありません。
そのため、お腹を下してしまう場合があるのです。
犬に牛乳を与えた方が良いのか、良くないのか
犬に牛乳を飲ませて良いのか、良くないのかはその子の体質によります。
犬に与える場合、どのように与えるのが良いか
最初は少しずつ飲ませて見て、様子を見ましょう。
乳糖の処理能力はその子により個体差がありますので、少量から始めていくことが大切です。
乳糖に対する処理能力は、年齢が高くなるほど低くなってしまうので、まだ処理能力が高い小さな時から、牛乳を飲む習慣をつけておく事がおすすめです。
その方が体に乳糖を処理する酵素が残り、成長してもスムーズに分解する事ができます。
また、私の愛犬は水のみだとあまり水を飲まないので、牛乳を水で薄めて飲ませています。
まとめ
自分の犬の体質を良く知ってから正しく飲ませてあげれば、牛乳は良い効果がたくさんあります。
しかし、どうしても体質に合わない場合には犬用に改良されている牛乳がお店で販売しています。
また、ヤギのお乳は犬の母乳の栄養素にとても近いと言われているのでヤギのミルクを与えても良いでしょう。
愛犬の体調をよく見ながら愛犬に合わせて上手に飲ませてあげましょう。