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犬を飼うことによる悪いこと

犬を飼っている方からは犬と暮らすことがどれだけ素晴らしいかという話題ばかりがとどきますね。

SNSには幸せショットばかりがたくさん並んでいます。
もちろん自分もいつかは犬を飼ってみたいと思うのも当然です。

でも犬を飼うということは必ずしもいいことばかりではありません
今回は犬を飼う前にぜひ知っておいて欲しい犬を飼うことによる悪いことをあえてお知らせさせていただきます。

最後まで読んでいただき、それでも犬と暮らしたいや犬を飼いたいと思えた方はきっと犬との素敵な生活がこれから広がっているはずです。

犬を飼うことによる悪いこと

犬を飼うことによる悪いこと

犬を飼うと悪いことが起こるとは、ペットショップで可愛い子犬を目の前にして誰が想像するでしょうか?

きっと誰もが可愛い子犬との楽しい時間ばかりを想像しているでしょう。
でも実際には悪いことも起こります

具体的には犬はこんなことをするからです。

病気になります
トイレは根気よく場所を教え、しつけをしなければ好きな場所でしてしまいます
甘噛みをします
しつけに失敗すると無暗に無駄吠えをします
抜け毛が洋服や寝具、カーペットに付着します
フード、お手入れ、ペットホテルと様々なお金がかかります
 

他にも犬と暮らすことで起こる悪いことは挙げだしたらきりがありません。

犬は家族同様といいます。
恋人でもあり兄弟でもあり、時には家族以上に分かり合える特別な存在とも感じるほどです。

つまり犬を飼うということは家族が1人増えるということです。

家族が1人増えれば当然食費費が増え、家事の手間が増え、家の中で自由に使えるスペースも減ってしまいます。

子犬を家族に迎えるということは、イタズラさかりの子供が家族にいきなり増えるということですから、想像をしていなかったようなイタズラをされることもあるでしょう。

これだけたくさんの出来事を一緒に乗り越え、解決し、時には諦めて笑ってしまうことを繰り返すことで犬は単なるペットから家族へとステップアップしてゆきます。

犬との暮らしに朝夕の散歩は必須です

犬の散歩

犬と暮らすということは小型犬でも大型犬でも毎日の散歩が必須となります。

このことも考え方次第では犬を飼うことによる悪いことに当てはまるでしょう。
毎日の散歩でトイレを済ませるようにしつけている場合、雨が降っても雪が降っても愛犬を散歩に連れ出さなければなりません。
犬は散歩に行かないとストレスになるからです。

休日は朝寝坊をしていたい、昼過ぎまで寝ていたいと思っても愛犬に朝早くに起こされ散歩や食事を催促されることもあるでしょう。

これまでのように一日中部屋着のままで部屋にこもり切る生活は犬がいれば不可能です。
この生活スタイルの変化を悪いことと捉えるなら犬との暮らしには不向きです。

犬の平均寿命は13年~15年ほどです。
子犬を家族に迎えたらこの先15年近くもこの生活が続くのですから。

でも犬がいることで近所の方と挨拶をするきっかけができたり、近所を歩いたり、公園に出かけたりも自然なことになります。

犬がいなければきっと共通の話題も見つからないだろうと思える相手とも犬がいるだけでスムーズに会話ができます。
これも面倒と思えばそれまでですが、新しい人間関係が増えたと思えばうれしいことです。

仕事が忙しく、休日は寝てばかりという生活を送っていると、仕事以外の人間関係は希薄になります。
気がつけば学生時代の友人とは疎遠になり、会社の同僚とは休日にまで会いたくもないとなっていませんか?

でも犬がいれば余計なしがらみのない、シンプルな人間関係を築くことができます。
天気のいい日に公園でただ挨拶をするだけ。

お互いの犬の様子を話題にしたり、褒めたり、近所の何気ない催しものの話題を共有したりととてもシンプルですがきっと居心地のいい時間ができるはずです。

犬は何かとお金がかかります

犬とお金
ペットショップに並ぶ子犬の値段があまりに高額で驚いたという方も多いでしょう。
今や子犬は30万円、50万円、100万円とおどろきの値段で販売されています。

もちろん生き物ですから無暗に安いことがいいことではありませんが、あまりに浮世離れした金額です。

犬を飼うということはこの購入金額を皮切りに今後生涯にわたってお金がかかります
具体的には下記です。

フード
リードや首輪などのお散歩用品
トイレ用品
シャンプーなどのお手入れ用品
動物病院の医療費
ペットホテルの滞在費
 

必要最低限な費用に抑えよう、無駄遣いも過保護にする必要もないと最初は誰もが思うものです。

でも気がつくともっとおいしいフードは無いかな?とネットで検索をしてみたり、オススメフードランキングをチェックしてしまっていませんか?

ホームセンターで安価に売られているフードを選ばずに専門店に並ぶ輸入ブランドを選んでしまっている方もいるでしょう。

リードや首輪といった毎日使うものは値段よりもデザインや使い勝手の良さを重視して高額な方を手に取っていませんか?

少しでも元気がないと思えばささいなことでも動物病院へ足を運んでいるでしょう。
そのうえ外出先でテラス席愛犬OKという看板を見つけたり、ドッグランを見かけると愛犬と次は一緒に出掛けてみようとも思います。

犬と暮らすということは、なぜだかお金がかかってしまうのです。
必要最低限でシンプルに節約に徹することはなかなかできず、つい余分にお金を払ってしまいます。

気がつけば愛犬用にオヤツやおもちゃ、洋服まで買ってしまっているでしょう。
このような変化も犬がいるからこそです。

長年連れ添って夫婦や成長し自立した子供相手にはここまで無条件にお金をかけることもありません。
お土産にオヤツやおもちゃを買うこと、愛犬が喜んでくれるかなと不安になったり、わくわくすることも犬がいればこそです。

犬との暮らしには必ずお金がかかります。
このことも犬を家族に迎える前にしっかりと考えておいてください。

決して誰かに強制される出費ではありませんが気がつけば自分のものより愛犬にお金をかけてしまうこともあるはずです。

生活のところどころに罪悪感が生まれます

犬と罪悪感
一昔前には独身貴族という言葉がありました。
今でも独身でいることやバリキャリなんて言葉もあるほどに自分らしく暮らすこと働くことは魅力的なライフスタイルです。

でも残念ながら犬がいるとそのような暮らし方も変えざるを得ません。
なぜならこんな気持ちになるからです。

ずっと一人きりで留守番をさせていてかわいそう
もっと遊んであげたい
お散歩に連れ出してあげたい
出かけるときにふとさみしそうな顔をしていたので気になる
お腹を空かせているから早く帰ってご飯をあげたい
 

もちろん犬が家族にリアルに催促をしてくるわけではありません。

犬はとても賢い動物ですから、家族のスケジュールを把握し出勤時間や帰宅時間を覚えることができます。

家族が帰宅するまでじっと部屋の中で待ち続けています。
たとえ帰宅が遅くなっても、いつも全力で歓迎し大喜びをしてくれます。

帰宅が遅くなったことで機嫌をわるくしたり、無視をすることもなく勢いよく駆け寄ってきてくれます。

犬だけが持つこの健気さがかえって家族に罪悪感をもたらせるのでしょう。

毎日長時間の留守番生活の日々でも、室内をまるで荒らすことなく、トイレも失敗することもなく過ごしている愛犬の様子を思い浮かべると退屈やさみしさを募らせている様子が思い浮かびます。

こんな時残業や同僚との飲み会よりも愛犬のために少しでも早く帰宅しようと思うでしょう。

これまでの犬のいない生活では感じることの無かった罪悪感や誰かを待たせているという後ろめたさが犬がいるからこその気持ちの変化です。

自由気ままな暮らしにこのような存在が加わるともちろん面倒です。
でも面倒さを感じながらも帰宅してみると、愛犬の全力の笑顔が待っています。

犬との暮らしだからこその罪悪感は犬を家族に迎えたその日からきっと芽生えるはずです。

一番の悪いことはペットロスになること

犬とペットロス
犬を飼うことで一番最後に起こる一番最悪なことはペットロスに陥ることです。

ペットロスとはペットが亡くなることで起こる喪失感や鬱症状のことです。

この症状は世界中で様々なセラピーやカウンセラーが活動しケアに取り組んでいますが、想像以上に深刻で長期化しなかなか厄介な問題です。

愛犬が亡くなった時に起こる現実は下記です。

愛犬のお葬式や遺体の処理をしなければなりません
今後使う予定のない愛犬の用品を片付けなければなりません
散歩に出かける必要が無くなるので朝はゆっくり寝ていなければなりません
公園やレジャーには一人で出かけなければなりません
犬を通じて知り合った方に愛犬が亡くなったことを伝えなければなりません
毎月通っていたトリミングサロンに行く必要が無くなります
自治体に愛犬に死亡届を出し登録の抹消手続きが必要です
 

これまでの生活の中でいかに愛犬関連の時間や用事が多かったのかを突き付けられるでしょう。

朝の散歩はもちろんペットショップや動物病院へも行く必要はありません。
ネットショップで犬用品をチェックすることもありません。

テレビやCMで犬を見かけるとつい愛犬と比べてしまいますが愛犬が居ない現実を再度突き付けられます。
帰宅した時に、不意に愛犬がお出迎えにきてくれるような錯覚を感じます。

家族との会話に愛犬の話が出ると、気がつけば涙をこらえている自分に気がつきます。
他にもペットロスで起こる症状はきりがありません。

でも大切な愛犬が亡くなったからといって、生活を変え家に引きこもるわけにはいきません。
これまでと同じ様に仕事や学校へ当たり前のように足を運ばなければなりません。

この症状には治療法はなく、即効性のある確実な解決策もありません

かといってすぐに他の子犬を家族に迎えるという気持ちにもなれません。
犬を家族にすることがなければこんなにつらい思いをせずに済んだと後悔される方が大勢います。

犬は1年間で人間の7年分の歳をとります。
人間の7倍速で生きているのですから、当然家族よりも先に旅立ってしまいます

もう犬は飼わないという決断

ペットロスの症状は現れ方に違いはあるものの必ずだれにでも起こります。
家族の前で大粒の涙を流し泣かないからといって悲しさを感じていないということではありません。

ペットロスに陥った方の多くは、あまりの悲しさからもう2度と犬は飼わないと決心をされます。
これまで愛犬と過ごした時間があまりに素晴らしかったからこそ、亡くした時に喪失感が大きくその結果このような決心をされるのでしょう。

でも犬が好きなかただからこそこのような決心をされることはとても残念なことです。
犬を飼うということはいつかは別れの時が来るという確約があります。

このことが犬を飼うことによっておこる一番の悪いことでしょう。

まとめ

犬を飼うと悪いことまとめ
最後までお読みくださりありがとうございました。
犬を飼うということは家族が増えるということです。

この言葉の本当の意味をぜひ考えてから犬を家族に迎えてください。

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ライター紹介 ライター一覧

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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