1. TOP
  2. 病気・治療
  3. 動物病院ってどんなところ?

動物病院ってどんなところ?

動物を飼い始めると、ワクチン・検便・健康診断・犬ならしつけの相談、また病気になったときなどのために動物病院を探すことが必須です。

でも、動物病院を選ぶ時は何を基準にすればいいのか、全くわかりませんよね?

まずは、動物病院とはどのようなところなのか知っておくことが大切です。

動物病院について
病気のときだけ行くものではない
定期的な予防接種や健康診断をしてもらう
適切なフードの選び方をアドバイスしてもらえる
トリミングやしつけ教室を行っている病院もある
通いやすいかかりつけの動物病院を見つけておく
ネット上だけでなく近所の飼い主さんの口コミも参考にする
初めて動物病院へ行く前に準備をしておく

犬との暮らす際には動物病院との関わりが必要不可欠なので、信頼できる病院を選びたいですね。

ここでは初めての動物病院を選ぶ時の基準や注意点についてお話します。
 

動物病院って病気の時だけ行くの?

動物病院ってそもそも「病院」だから動物が病気になったときだけ連れて行くと思っている方も案外多かったりします。

でも、動物病院は病気になったときだけに行くところではないのです。

ワクチン
健康診断
ノミ・ダニ駆除
フード
しつけ相談
飼い方、育て方の指導
トリミング(病院に併設されていれば)
ホテル
 

狂犬病の予防接種も

犬や猫には何よりも大切なことは病気を予防するワクチンを接種することです。
犬も猫もワクチンにはそれぞれ種類があります。

また、犬は狂犬病のワクチンも病院で接種できます。
初めての狂犬病ワクチン接種とともに犬の登録もしてくれます。
 

検温、検便など

ペットショップやブリーダーから動物を購入したからといってお腹の中に寄生虫がいないというわけではありません。

必ず検便をして便の状態を観察し、お腹の中に寄生虫(内部寄生虫)がいないか、ノミや耳ダニ(外部寄生虫)などはいないかをチェックします。

寄生虫が発見されたら駆除する治療を行います。
また、大事なペットの病気の早期発見・早期治療のために必要な検査を行います。

シニア期に入る頃までは1~2年に1回、シニア期に入ったら半年に1回の健康診断を受けることが理想的ですがペットの状態によって違ってきます。
 

フードの選び方

ペットの健康維持に欠かせないのが「食餌」フードです。
これは人間も同じですね。

市販のフードも良質なものはたくさんありますが、病気や病気予防のためになるフードをきちんと指導してくれます。

初めて飼う子犬や仔猫などは特に栄養を必要とするため厳選されたフードを与えることをおすすめします。
普段の管理の仕方、育て方、フードの与え方などしっかりと指導してくれます。
 

トリミングについて

動物病院併設のトリミングがあるところではもちろん、犬のシャンプーやカットもしてくれます。

ペットホテルもほとんどの病院が行っています。
病院なのでペットの体調が崩れたときなどすぐ診てもらえるので安心です。
 

しつけ教室

病院によっては定期的に犬のしつけ教室を実施するところもあります。
犬の年齢別のしつけ教室もありますよ。
 

ペットのことなら何でも相談できる

この他にもありとあらゆることに答えてくれるのが動物病院です。
ペットの「よろず相談所」だと私は思っています。
 

初めての動物病院の選び方

では、動物病院はどんな基準で選べばいいのでしょう?
ここではワンちゃんにしぼって信頼できる動物病院を探すためのポイントをいくつか紹介します。

家から近い
ネットなどで調べる
犬を飼っているご近所さんに聞く
 

すぐに連れていける

私達人間も大きな病気ではない限り選ぶ病院はまず、家から近いということではないでしょうか?
犬に何かあったときすぐに連れていける病院を選びたいと思いますよね?

車の運転をしない方であれば尚更のこと歩いていける距離の動物病院を選びたいものです。
私の勤務していた動物病院もほとんどがその地域周辺の飼い主さんたちでした。

初診の問い合わせの電話を受けたときは皆さんが口をそろえたように「家から近かったから電話してみた」と言っていました。
 

ネットの口コミ

今はインターネットの時代です。何でもネットで調べられますよね。
動物病院もその地域ごとにネット上で簡単に検索できるようになっています。

でも、ここで注意しなければならないものにネットの口コミ欄があります。
ほとんどはいい口コミが載っています。悪い口コミはあまり見かけません。

ネット上はとてもいい口コミだったので行ってみたら最悪な病院だったということは多々あります。
まずはいくつかピックアップしてみて、自分で確かめることも大切です。

実際に電話をしてみたり、犬は連れずに自分だけ直接病院に行ってその時の対応や、病院の雰囲気を確認してみる方法が一番だと思います。

ご近所さんに聞いてみよう

ご近所さんに犬を飼っている人がいたら聞いてみるのもいいと思います。

犬を飼っている人はあちこちの動物病院について詳しい人もいたりします。
私達動物病院関係者よりも知っていることもあるのでビックリすることもありました。
 

大きな動物病院

人間と同じように動物病院も大学付属の病院や高度な治療を行う大規模な病院もあります。

ですが、このような病院は個人病院などから紹介を受けて診察に行く場合がほとんどです。
普段からよく行く病院には不向きだと言えます。
 

初めての動物病院の診察に行く前に知っておきたいこと

愛犬を連れて行く動物病院が決まったら、病院デビュー前の事前準備などが必要です。

電話で確認
首輪とリードまたはキャリーバッグ
トイレは済ませよう
犬の生年月日や種類
普段食べているフード
ペットシーツ
質問事項をまとめる
 

まずは電話確認

最近の動物病院は予約診療をしているところも多いようです。
待ち時間もなく、スムーズに診察が可能であり、他の動物を苦手とする犬などへの配慮をしています。

とても患者さんが多くて予約診療を受け付けずに来院した順番で診察する病院もあります。
必ず、電話で予約出来るか確認を取りましょう
 

診察内容

電話確認がとれたら当日の診察内容を伝えておきましょう。
事前に伝えることで病院側も把握できます。

病院では受付でカルテを記入します。書き方がわからないときは受付の看護師に聞くようにしましょう。

その時に愛犬の誕生日や犬種などがわかる書類、ワクチンをしていればワクチン証明書を提示しましょう。

記入後に看護師からいくつか質問されると思います。
普段食べているフードの種類など聞かれますが、意外とフードの名前などを把握している飼い主さんは少ないです。

ですが、何を食べているかということはとても大事なことなので覚えておきましょう。
不安なことがあれば看護師に何でも質問しましょう。
 

抱っこは危険

飼い主さんで多いのは小型犬だからと、犬を抱っこしてくる人が多いことですが犬は「まさか」と思う行動をとります。

待合室で他の犬にビックリして飼い主さんの膝から落ちて骨折したということもありました。

大型犬を大人しいからとリードもせずに連れてくる飼い主さんもいました。
その大型犬は待合室で他の犬に襲いかかろうとしました。

どんなことが犬に起こるかわからないのです。
特に初めての動物病院は犬にとっては恐怖でしかありません。

キャリーに入れてつれていくか、キャリーを嫌がるなら首輪とリードをつけて制御可能な状態にしておきましょう。そして愛犬から目を離さないようにしましょう。

これは愛犬と他の動物たちを守るための大切なことであり、「マナー」でもあります。
 

トイレを済ます

できるだけですが、排泄は済ませておいた方がいいと思います。
でも、犬にとっては始めての場所であり、恐怖もあり、他の動物の匂いもするので病院内で排泄する犬はとても多いです。

ペットシーツを用意しておくといろいろな場面で役立ちますよ。

「今、おしっこしてきたのに~」と言ってもそこは仕方のないことです。犬なのですから。

気持ちを落ち着かせるために排泄することもあるのです。そんな愛犬を叱らないで下さいね。
粗相をしたらすぐに病院スタッフに声をかけて下さい。
 

事前に聞きたいことをメモ

初めてワンちゃんを飼う方にとっては犬についてわからないことも多いかと思います。
前もって聞きたいことをまとめてメモしておくのもいいですね。
 

まとめ

初めての動物病院を選ぶことは少し大変な事かもしれませんが、犬と暮らすということは動物病院との関りが必須となってきます。

情報収集をして「ここだ!」と思った病院に行ってみましょう。
はじめは犬も飼い主さんも緊張することだらけですが、飼い主さんの緊張は犬に伝わります。

飼い主さんが落ち着いた行動で愛犬を安心させて、動物病院デビューに臨んで下さいね。
動物病院は決して恐い場所ではないですよ。

\ SNSでシェアしよう! /

愛犬と幸せに暮らすための情報サイト【犬ラブ】の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

愛犬と幸せに暮らすための情報サイト【犬ラブ】の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

田添 なおみ(動物看護師 動物専門学校看護科講師)

田添 なおみ(動物看護師 動物専門学校看護科講師)

・日本小動物獣医師会認定 動物看護師
・動物病院勤務を経て動物専門学校 動物看護科講師
動物看護師・トリマーとして20年以上働いてきました。
現在は保護犬4頭、保護猫9匹と暮らしています。
全ての動物と飼い主さんが幸せに暮らせるような情報をお伝えしたいと思っています。

    この人が書いた記事  記事一覧

    • 犬を迎えるまでの準備と心構え

    • 犬種を選ぶときはライフスタイルを考えてから

    • 犬の平均寿命

    • 毎月の主な費用の種類と犬の生涯に必要な費用

    関連記事

    • 良い動物病院の先生(獣医師)の特徴と探し方

    • あなたのペット保険は本当に大丈夫ですか?

    • 良い動物病院はココが違う!

    • 動物病院のセカンドオピニオンは必要?