犬に緑茶を飲ませても大丈夫?
綺麗な緑色の水色をした緑茶。
すっきりとした味わいは、食事の時でも、おやつ時の飲み物としても、とても相性が良いお茶です。
緑茶とはどのようなお茶なのでしょうか。
また、犬に緑茶を飲ませても大丈夫か?という事について、お伝えしようと思います。
目次
緑茶ってどんなお茶?
緑茶とは、お茶の樹の葉から作ったお茶のうち、>葉を摘み取って発酵が始まる前に加熱処理をし、発酵を止めた「不発酵茶」です。
そのお茶の葉に湯を注ぎ、蒸らし、成分を抽出した飲み物のことを言います。
日本で作られているほとんどのお茶は緑茶です。
ジャスミン茶も緑茶の仲間
日本茶以外でも緑茶はよく飲まれています。
例えば、ジャスミン茶は中国茶の緑茶をベースに、ジャスミンの花で着香して飲まれています。
スッキリとした味わいの中に華やかなジャスミンの香りがとても美味しいです。
ジャスミン茶を含め、緑茶に分類されるお茶が中国や台湾でも主流で、とてもよく飲まれています。
緑茶の栄養素
緑茶の成分と言えば、まず渋みの成分でもあるカテキンです。
そして、カテキンの一種ですがその中で特に強い抗酸化作用がある「エピガロカテキンガレート」が含まれています。
また、ビタミンB2,C,Eやβ-カロテン、葉酸、アミノ酸の一種でもあるうまみ成分テアニンも含まれています。
身体への影響や効果
緑茶を飲むとどのような効果があるのでしょうか。
殺菌効果
お茶でうがいをすると風邪の予防になるとよく聞きますね。
お茶の成分のひとつである「カテキン」には強い殺菌作用があります。
その作用は、菌の細胞膜に直接吸着し、細菌の働きを弱くしたり、細菌自体を破壊してしまうのです。
それは、インフルエンザ菌、ピロリ菌、O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など多くの有害な菌に対し、カテキンは強い殺菌効果を発揮するのです。
虫歯予防効果
多くの菌に殺菌効果があるカテキンは、虫歯の菌にも効果があると言われています。
虫歯菌の繁殖を阻止しながら、プラーク形成を防ぐ効果があります。
食後にお茶を飲む行為は、口腔内の環境を綺麗に整える効果が期待できるのです。
中性脂肪を減らす効果
また、他にもそのカテキンには中性脂肪を減らす効果があると言われています。
中性脂肪そのものを減らすことは、多くの成人病の予防につながりとても身体に良い事です。
犬への影響や効果
犬にとってカフェインを摂取することは、良くないと言われています。
カフェインを犬が摂取すると、興奮したり、呼吸が速くなったり、けいれんなどを起こしてしまったり、中毒症状を起こしてしまう可能性があるからです。
最近では、フードやおやつに緑茶成分が含まれている商品がありますが、あれらはカフェインを抜いていて、有効成分を強化したもののため、犬に与えても健康を害する危険はありません。
歯磨きに使用するのもNG!
そして、愛犬たちの中には歯磨きが苦手な子も多くいると思います。
殺菌作用があり、口腔内を清潔にする作用がある緑茶はとても魅力的な飲み物なのですが、残念ながら、犬に使用する事はできません。
緑茶を口にした時には早めに獣医師に相談を
万が一、愛犬が緑茶を口にしてしまった場合の中毒の症状は、興奮、頻脈、あえぎ呼吸、下痢、嘔吐、湿疹、失神、麻痺、呼吸困難症状などです。
愛犬の様子をよく見ながら、なるべく早く獣医師に相談しましょう。
まとめ
人にとって緑茶は健康に良い成分をたくさん含んだ良い飲み物です。
毎日飲んでいます。と、いう飼い主さんも多くいらっしゃると思います。
美味しく、健康に良い緑茶も犬にとっては中毒をおこしてしまう物です。
あえて飲ませなくとも、誤飲などさせないように注意しましょう。