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動物専門学校での主な生活の様子

動物看護師になりたいと思ったとき進む動物専門学校。
知りたいことはたくさんありますよね?

動物専門学校ではどんな事を勉強するのかな?
どんな雰囲気なのかな?恐い先生がいるのかな・・・などなど。

動物専門学校での生活はどのような様子なのか気になる方はぜひ参考にしてください。

動物専門学校での様子について
動物病院と同じように掃除で始まり、掃除で終わる
授業の開始時間は9時または10時頃が多い
1年次には教科書で基本を学ぶ授業が多い
2年次には動物病院などで実習を行う
グルーミングや食餌、散歩などのお世話も大事な授業
社会人としてのマナーもしっかり習得する

このように動物看護師を目指している生徒が集まる動物専門学校ではさまざまな授業を行い、学生寮で楽しく過ごす方も多いようです。

これから動物専門学校内の様子や勉強内容などを紹介していきます。
 

1日の流れ

まずは始業前に教室内や学校内外の掃除をすませます。
どんな仕事も掃除が大切ですが動物病院は始まりから終わりまで掃除をすることが多いので、掃除は基本です。
 

授業開始

学校によってそれぞれ始業時間は異なってくるようですが、9:00~10:00からがほとんどです。
 

授業内容

専門学校によって動物看護科の授業内容は違いがあると思いますが、主となる授業内容について説明します。

動物行動学
犬・猫の品種概論・飼養管理学
エキゾチックアニマル
鳥類看護学
衛生管理学
生理学
栄養学
微生物概論
薬理学
小動物看護学
臨床看護・外科
動物看護学・応用編
寄生虫病学
動物保護法
 

授業時間

学校で違いはあると思いますが、1日6時間・週5日がほとんどです。
 

授業が終わればまた掃除

教科書の授業であっても診察モデルの犬や猫などに手伝ってもらうこともあります。
そんな日は抜け毛がいっぱいです。

掃除をして1日が終わります。
入学して間もない頃はみんな疲労感が漂っています
 

1年次はほとんど教科書での勉強

1年生はとにかく動物の基本を学ぶことが大事なので、教科書での授業です。

授業中、眠くなる生徒もいます。
特に昼食後は睡魔との戦いになっています。

私達講師もそれは同じなのですが・・・
眠くなる授業をする講師に問題ありかも?!

でも動物たちのために一生懸命勉強しています。
 

授業を楽しむ

慣れてくると生徒たちも気の合う友達が増えてくるようです。
毎日、楽しそうに授業を受けています。

わからないことを質問する余裕も出てきます。
授業が終わってからも質問攻めになることがあります。

講師にとってはとてもうれしい成長だと思います。
 

2年次には動物病院などで実習が始まる

2年生になるといよいよ動物病院やペットショップ等への実習が始まります。

1週間~2週間ほど実習に行きます。
みんなワクワクして楽しそうです。

学校によって違いはありますが、実習も授業の一環ですから生徒の実習態度(遅刻や早退も)きちんと挨拶ができているか?まじめに実習に取り組んでいるか?スタッフの言うことを理解できているか?までを実習先に記録してもらうことをします。

この記録だけがすべてではありませんが、その人を評価する一つとなります。
 

グルーミング授業で爪切りやシャンプーなども

他にも爪切りや、シャンプーなどのグルーミングを学びます。
動物病院には犬の爪切りだけや、肢裏の毛を刈るだけという飼い主さんも多いです。

また、入院中の動物やホテルで預かっている動物が排泄物などで汚れてしまった時などトリミングを行っていない病院では動物看護師の仕事です。

実際に犬にモデルになってもらいます。
生徒たちの家の愛犬を連れてきてもらったりもします。
みんなは楽しそうですが犬は迷惑そうです・・・
 

犬の世話や散歩

学校によってはモデル犬として犬を何頭か飼っている場合もあります。
その犬達の食餌の世話、散歩、健康チェックなども行います。

そして犬達と遊ぶ時間もあります。
見ていると生徒と犬、どっちが遊ばれているかわからないときもあります。
 

社会人としてのマナー

動物看護師だけに限らず、社会人としてのマナーは大切ですよね?

動物病院は「病院」ですが、サービス業だと私は思っています。
電話の応対一つでその病院のイメージは決まってしまいます。

飼い主さんは初めての動物病院を選ぶ時、「電話の応対がいい病院を選ぶ」という答えはとても多いものです。

学生同士でシミュレーションしたり、講師が飼い主さん役になって挨拶や電話応対を練習します。
ちょっと意地悪な質問をしたりする講師もいますよ。見ているほうは楽しいです。
社会人として、大人としてのマナーを学びます。 
 

学生寮

学生寮を完備している学校も多いのではないでしょうか。
ほとんどは普通のマンションを学生寮として学校側が使っているようですが、寮母さんが管理して食事も作ってくれる学生寮もあります。

1人1部屋だったり、2人で1部屋などのようです。
門限は決まっているところが多いのではないでしょうか。
 

講師もいろいろ

気になる講師についてですが・・・
獣医師も動物看護の講師もいろんな人がいます。

優しい講師、おもしろい講師、ちょっと恐い講師と本当にいろいろです。
でもどの講師も動物に対する愛情は誰にも負けないと思っています。

動物たちの健康を守るため、病気を予防するため、病気を治すため、そして何よりも動物たちが幸せに暮らせるように自分の持つ知識を生徒たちに伝えて立派な動物看護師になってもらいたいと思っています。
 

まとめ

動物専門学校は動物たちのためにそして自分のために勉強するところです。

生徒たちはこれから始まる学生生活に希望と期待をもって入学してきます。
みんなで動物看護師を目指すという同じ目標があるので、生徒たちみんながお互いに助け合いながら授業に臨んでいます。

その生徒たちを導いていくのが私達講師の仕事であり、使命です。
私達講師も生徒たちから学ぶことはたくさんあります。

動物看護師を目指す皆さん、自分に合った学校を選び楽しいキャンパスライフを送りましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

田添 なおみ(動物看護師 動物専門学校看護科講師)

田添 なおみ(動物看護師 動物専門学校看護科講師)

・日本小動物獣医師会認定 動物看護師
・動物病院勤務を経て動物専門学校 動物看護科講師
動物看護師・トリマーとして20年以上働いてきました。
現在は保護犬4頭、保護猫9匹と暮らしています。
全ての動物と飼い主さんが幸せに暮らせるような情報をお伝えしたいと思っています。

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