シベリアンハスキー
シベリアンハスキーについてのまとめページです。
外見はとてもクールな印象ですが、とても友好的な性格で滅多に吠えない犬種です。十分な散歩時間と抜け毛のお手入れが必要です。
英語表記 | shiberian husky |
原産国 | ロシア(シベリア地方) |
平均体重 | 21〜28㎏前後 |
平均体高 | 54〜60㎝ |
体型 | 大型 |
色の種類 | 黒、黒青色、茶褐色、白 |
目次
性格・魅力
シベリアンハスキーは社会性が強く、人や他の犬に対してもフレンドリーな性格です。見知らぬ人に対しても激しく吠えることは滅多にないため、番犬には不向きです。
小動物や子供にもむやみに襲いかかることはないため、きちんとしつけができていれば小さな子供のいる家庭でも問題なく飼うことができます。
また、寒さに強い上に体力と持久力も非常に優れているため犬ぞりレースなどでも重宝されています。
歴史・起源
シベリアンハスキーはスピッツを祖先犬とする、オオカミに近いとされる大型犬です。長い間シベリアの北東部に住むチュクチ族とともに暮らしており、ソリを引いたり猟犬としても活躍していました。
1909年にアラスカの犬ぞりレースに初めて出場し、その実力が高く評価されてアメリカでも多く輸入されるようになります。
1925年に感染症であるジフテリアが大流行した際には、犬ぞりで500㎞以上もの距離を走り抜いて血清と薬を届けたことで、シベリアンハスキーは一躍有名になりました。
日本ではバブル時代に大人気となりましたが、抜け毛や運動量の多さから飼育放棄が続出するという事態も起こっています。
外観・お手入れ
極寒の地域の原産ということで被毛はダブルコートになっており、非常に分厚いアンダーコートで覆われています。色は黒や茶などがありますが、腹部は白色の場合が多いようです。
ダブルコートで長めの被毛であることから抜け毛は比較的多く、特に冬から夏の毛に生え変わる換毛期には大量の毛が抜け落ちます。その毛でクッションが作れるとも言われているほどで、ブラッシングやシャンプーは欠かせません。
抜け毛をそのままにしておくと、アレルギーなどの皮膚病を引き起こす原因にもなりますので、換毛期には特にこまめなお手入れをする必要があります。
運動・散歩
シベリアンハスキーは非常にタフで活動的な犬種のため、かなりの運動量が必要となります。
普段の散歩に加えて、長時間のジョギングやリード無しで思いっきり走り回る時間をつくってあげましょう。
ソリなど、何かを引いて走ることを好みます。他の犬種と比べても運動不足によるストレスの蓄積が大きいため、充分な運動の時間とスペースを確保して下さい。
気質
とても穏やかな性格のため一見クールな印象を受ける方も多いかもしれませんが、実はいたずら好きでやんちゃな一面も持っています。特に成長期には、無邪気に走り回ってものを壊したりしないよう気をつけて見ていてあげましょう。
基本的には優しく穏やかで、相手から攻撃されない限りは吠えたり威嚇することはありません。しかし、運動不足や飼い主とのコミュニケーション不足によってストレスを受けやすい性質を持っています。
子供の時期にそれらが積み重なると、そのストレスから威嚇したり吠えるようになる可能性もあるので注意が必要です。
一緒に生活する中のしつけや注意事項
シベリアンハスキーは非常に穏やかな性格ですが、飼い主に褒められたいという被褒誉欲や自我表現欲が強く、ワガママな一面もあります。
そのため、飼い主との上下関係を認識させながらしっかりと忍耐強くしつけをしていくことが大切です。
また、運動量は他の犬種と比べても非常に多いため、ペットとして飼う時にはしっかりと運動の時間が確保できるかも考える必要があります。
毎日の散歩は朝夕2回、各1時間以上取ることができなければシベリアンハスキーの飼育は難しいといえるでしょう。
健康・気をつけたい病気
シベリアンハスキーについての疾患や症状についてご紹介しています。
異所性尿管
本来は腎臓から膀胱へと繋がっている尿管が、膀胱を経由せずに尿道や膣に直接繋がってしまうという先天性の病気です。感染症や腎障害などの合併症を起こす場合もあります。
症状
尿が膀胱に溜まることができないため、常に尿を漏らしている状態になります。そのため、きちんとケアをしないと膣の周りに炎症を起こす場合もあります。
対策・予防
先天性の病気のため、具体的な予防策はありません。病気を治すためには、尿道を膀胱の正常な位置に接続する手術を行います。
また、膣炎を避けるためにも周囲の被毛をカットして清潔を保つなどの工夫が必要です。
白内障
目の中の水晶体が白濁してしまい、視力が低下する病気です。老化によって起こるものが多いですが、シベリアンハスキーの場合は若いうちから白内障を発症することがあります。
失われた視力を回復させるには手術をする必要があります。
症状
目の中が白く濁り、ひどくなると飼い主でも白い水晶体を確認することができるようになります。目が見えにくくなるため物にぶつかりやすくなったり、散歩を嫌がる仕草を見せることもあります。
対策・予防
白内障予防のための目薬やサプリメントも販売されています。
また、白内障の原因には糖尿病などの合併症という恐れもあるため、肥満の予防や病院での定期検診が重要となります。
シベリアンハスキーと生活している有名人
ジョージ川口 | 所ジョージ |
吹石一恵 |
まとめ
シベリアンハスキーに関する情報でした。
犬ぞりで活躍できるほどタフな体力の持ち主なので日々の運動量はかなり必要です。1日2回、各1時間以上の散歩に加えてドッグランなどで思いっきり走り回る時間をつくってあげましょう。