拾い食いをする犬の原因としつけ
家中はもちろん散歩中に拾い食いをする愛犬にお困りではありませんか?
散歩中の拾い食いは有害物の摂取や死亡事故の報告もある危険な行為です。
ごはんは十分に与えているはずなのに拾い食いするのはなぜだろう、どうにか対策できないものか・・・と考えている飼い主さんは、拾い食いの原因と対策を確認してみましょう。
このように万が一の事故を防ぐためにも、拾い食いをする原因と対策を知っておくことが大切です。
愛犬のためにも拾い食いをしてしまう原因と効果的なしつけ方を身に着けておきましょう。
目次
拾い食いの原因は犬が常に空腹状態だから
自宅で十分に食事を済ませた後でも散歩中に熱心に臭いを嗅ぎながら歩き、落ちている食べ物を瞬時に口に入れてしまうことがありませんか?
犬には人間や猫が感じる満腹という感覚を認識する脳内の機能がありません。
つまりどんなにお腹いっぱいに食べても、直後に目の前に食べ物を置かれたり、臭いを嗅ぐと勢いよく食べようとします。
これは犬の脳が犬に常に満腹であるという感覚をもたらしているからです。
残念ながらこの点はしつけでコントロールをすることはできません。
ビーグルやレトリバー種、ブルドッグ系は要注意
犬の脳内機能では常に空腹を感じているものの、小型犬の大半は少食や偏食に悩んでいます。
半面で過度な食欲に悩んでいる飼い主さんもいます。
犬がペットとして暮らす中で本来の習性に個体差があるものの、たとえ少食や偏食気味な愛犬でも拾い食いへの油断は禁物です。
もちろん下記の犬種はより強い注意を払ってください。
嗅覚がすぐれているので、散歩中のかすかな食べ物の臭いも瞬時に察知します。
拾い食いには特に注意をしましょう。
拾い食いを予防するには散歩道の選び方が大事
犬の拾い食いは脳内機能に原因があるので、なかなか散歩中に完全に予防することはできません。
愛犬が草むらで臭いを嗅いでいる場合でも、他犬の痕跡を確認しているのか落ちている食べ物を探しているのか見分けがつかないこともあるでしょう。
でも拾い食いには下記の様な危険が潜んでいます。
散歩道は飼い主の目が届くルートを選ぶ
愛犬を拾い食いから守るためには、無暗に草むらや飼い主の目が届かない場所へ立ち入らせないことが基本です。
公園内であっても、草むらなどは注意をしましょう。
夜間や視界が悪い時間帯に散歩に連れ出す場合は、懐中電灯を持参し愛犬が何に関心を示しているのかや愛犬の歩く先に不審物がないかを常に意識しておきましょう。
愛犬が臭いを嗅ぐ仕草にいつもと違う様子を感じた時は即座に愛犬をその場から遠ざけましょう。
拾い食いに無理やりの対応は逆効果
愛犬が拾い食いをしてしまった時は、その場で愛犬の口を無理にこじ開け、取り上げようと考えてはいけません。
愛犬にとって拾い食いをした物は大切な食べ物であり、宝物だと感じています。
せっかく手に入れた宝物を家族が無理やり取り上げようとすれば、愛犬は焦って無理にでも飲み込んでしまいます。
この行為も拾い食いを悪化させ愛犬の命を危険にさらす結果を招きます。
愛犬に大好物のオヤツを見せ、口を開けオヤツを食べるように促します。
口を開けてくれれば、自然と拾い食いをした物を口から放し回収することができます。
すでに口に異物を咥えている時は鼻をふさいで
すでに口内に入っている、愛犬が食いしばっている場合は、無理に口を開けるのではなく愛犬の鼻の穴をふさぐという方法が効果的です。
鼻をふさがれたことで愛犬は息苦しさを感じ歯を食いしばる力が抜けます。
結果的にスムーズに拾い食いした物を回収できます。
飼い主に無理やり回収されると愛犬が学んでしまうと、次からは飼い主に気がつかれないように瞬時に飲み込んだり、背を向けたままで完食をしてしまうこうと犬は考えます。
飼い主が正しい対処法を知っておくことが愛犬の命を守ることにつながります。
散歩時はオヤツをタッパーに入れ持ち歩くと効果的
食べ物の臭いを察知し、拾い食いをしようとしている愛犬を無理やりコントロールするのはプロでも至難の業です。
愛犬が落ちているものに関心を示した時は、タッパーや袋を振ってオヤツがあることを愛犬に気づかせます。
愛犬がオヤツに注意を向けたら、その場から遠ざかりお座りをさせ、オヤツを与えましょう。
この方法なら愛犬を叱ることも、力任せに愛犬をその場から遠ざける必要もありません。
お互いがスムーズに拾い食いを回避することができます。
拾い食いはいつどんな場面で起こるとも限らない危険な状況です。
愛犬との散歩はもちろんカフェやドッグランなどどこへ出かける時も注意しましょう。