よしのしつけ方法と注意事項
犬のしつけで意外に悩むのが「よし」というしつけです。
これは、マテ、スワレといった他の指示と組み合わせて使います。
「自由にしていいよ」という合図ですが、なかなか教えるのが難しいと感じる人も多いようです。
よしのしつけをスムーズに成功させるために知っておきたいポイントを抑えておきましょう。
このように犬の動作を制限する「スワレ」「マテ」と、その動作から解放する「よし」をうまく組み合わせるのがコツです。
具体的にどのような流れで「よし」のしつけをマスターできるのか詳しく紹介します。
目次
よしは、他の指示と組み合わせてしつける
よし、だけでしつけることはできないので、まず、スワレ、マテのしつけをしましょう。
ちゃんと座ったり待つことができれば「よし!」と言って自由にさせます。
「よし」と言われるまで指示された態勢を保ち続けることを教えることになります。
なお、OK、よし、Goodなど、よしのしつけに使う言葉はいろいろあります。
例えば「お座り」としつける人は、同じ「お」という音で始まるOKは避けて「よし」や「Good」がいいでしょう。
指示に使う言葉をひとつに決め、家族皆がそれ以外の言葉は使わないようにしてください。
OK、よし、Goodなど、どれにでも柔軟に対応できる犬もいますが、混乱して指示通りに動けない犬もいます。
使う合図は統一するようにしてください。
食事を利用したよしのしつけ方法
よしのしつけ方法でわかりやすいのが、食事の時間を利用する方法です。
もし、犬が「よし」と言われる前にフードを食べようとしたら素早く皿を引き、マテと言ってください。
子犬の場合は食事の時に練習
子犬の場合は1日3~4回に分けて食事を与えますから、特別にしつけ時間を作らなくても3~4回の練習ができます。
また、食べている間は頭を撫でたり、声をかけたり、邪魔になることはしないでください。
指示を聞いた後の食事はご褒美の時間ですから、存分に堪能させてあげましょう。
おやつを使ったよしのしつけ方法
食事を活用してしつける方法は、ご褒美がとても魅力的なものですが、食べ終えるまで時間がかかり、短時間で何度も繰り返すことができません。
おやつを活用する
一方、おやつなら、教える→行動する→褒める、という一連の流れが短時間で済むので、集中できる時間が短い犬でも、短時間で繰り返し練習ができていいですよ。
まず、飼い主が手に数粒のドライフードを持ちます。
腰にミニポーチを提げておやつをいれておいてもいいですね。
「スワレ」と指示し、犬が座ったら「マテ」と言いながらおやつを鼻先へ持って行きます。
「よし」と言う前に食べようとしたら、おやつを握って隠します。
ちゃんと待てたら「よし」と言って食べさせます。
これを繰り返し、よし、という言葉と自由にしていい、という行動の両方を教えます。
オモチャを使ったよしのしつけ方法
カロリーが心配だったり、おやつ以外の方法で教えたい場合は、オモチャを使いましょう。
まず、愛犬のお気に入りのオモチャを準備します。
ボールやロープ、音が出るぬいぐるみなど、なんでもOKです。
ただし、執着心が強すぎて一度手に入れたら絶対に離さない!というオモチャは避けてください。
飼い主と一緒に遊ぶことができるもので、犬が比較的手放しやすいオモチャを選びましょう。
実際の手順
「よし」と飼い主がいう前にオモチャを取ろうとしたら、オモチャを隠します。
ちゃんとマテができた後に、オモチャを与えながら「よし」と言います。
タイミングが難しいですが「よし」という言葉を聞いてから犬がオモチャを手に入れるようにしてください。
練習を繰り返し、犬が「よし」を覚えたら、座っている犬と違う方向にオモチャを投げ、飼い主が「よし」と言ってから犬が取りに行くように変えましょう。
遊びたい!食べたい!という気持ちを利用して楽しく教えよう
しつけでは犬の行動を制限することが多いのですが、制限した後は必ず解放してあげなければなりません。
必ずこれを覚えさせて、飼い主の指示でメリハリのある行動をとれるようにしつけましょう。
食べ物やおもちゃを活用
しつけの方法は、食事・おやつ・オモチャなど、利用する道具を適宜選んでください。
食べ物に対する犬の興味は強いですし、特別なおやつを使えば犬の集中力をUPさせることもできます。
一方、オモチャを使えばカロリーの心配がありませんし、一緒に遊ぶことでストレス解消や気分転換にもなります。
愛犬の性格や特性に合わせてしつけに使う道具を変えながら、スワレ・マテといった抑制の指示とセットで、解放のよし! を教えましょう。