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アイコンタクトを使った犬のしつけの方法

愛犬の名前を呼んでみてください。愛犬はあなたの顔を見ますか?
もし、顔を見てくれないならあなたは愛犬に信頼されてないかもしれません。

犬に信頼されなければしつけられませんし、犬がはむかってくることもあります。
そんな残念なことになってしまわないよう、アイコンタクトのしつけを成功させ、強い絆を築きましょう

アイコンタクトのしつけ方ポイント
視線を合わせてくれないのは恐怖や不安を感じている証拠
目を合わせてくれるなら飼い主の気持ちを察して指示に従う
アイコンタクトができるといろんなしつけに応用できる
視線を合わせてくれないならまずは信頼関係を築く
飼い主が優位になっていないと信頼関係は築けない
視線を合わせたらご褒美をあげる成功体験を繰り返す

アイコンタクトをマスターできると、他のしつけもスムーズにできるようになるので、早速この記事を参考にして取り組んでみましょう!
 

目は口ほどにものを言う

犬は人の言葉を話しませんが、今感じていること、考えていることを全身で表現してくれます。
毛が逆立っていたり尾をブンブン振り回していたら興奮している証拠ですし、尾が垂れていたり、尾が足の間に入り込んでいたら不安や緊張を感じています。

目を見開いていたら強いストレスを感じています。
尾が立ち、舌がチラッと覗くくらい口が開いていて、鼻にも皺が寄っていなければご機嫌な証拠です。

もし、あなたが犬の目を見たとき、犬が避けるように視線を合わせない場合は恐怖や不安、ストレスを感じていると考えられます。

犬は信用していないものと視線が合うと「勝負を挑まれた!」「敵だ!」と思うことがあります。
散歩中、犬同士が視線を合わせた瞬間に吠え合う状況がまさにその現場ですね。

目は口ほどにものを言う、という言葉どおり、犬の目もコミュニケーションを図る時に欠かせない役割を果たしています。

アイコンタクトで問題行動を抑制できる

目を合わせることができれば、飼い主は犬の気持ちや感じていることを察することができます。
そして、名前を呼ばれると動きを止めて飼い主を見上げる犬なら、急になにかが起こっても飼い主の一声で動きを止めることができます。

例えば、次のような問題行動を愛犬が取るとしましょう。

散歩中に拾い食いする
来客に飛びかかる
運送業者に吠えかかる

 

名前を呼ぶと愛犬が動きを止めて飼い主の顔を見るなら、止めさせたい行動を犬が取った瞬間に名前を呼ぶだけで止めさせることができます。

犬を叱りつけることなく注意を逸らし、違う行動に誘うことができるので、アイコンタクトは便利です。
いろんなしつけの時に役立つので、しっかりアイコンタクトできるようにしたいですね。

アイコンタクトには信頼関係が欠かせない

母犬と子犬、兄弟犬、心を許している犬同士は視線を合わせただけでお互いの気持ちが通じ合い、甘えたり、じゃれ合ったり、一緒に休息を取ったりします。

しかし、見ず知らずの犬同士では視線が合うと吠え合ったり、威嚇し合ったり、弱い方が逃げ出したりします。

同じ視線を合わせるという行為であっても、信頼関係があるかどうかによって、次の行動が全然違うものになります。
この効果は飼い主と愛犬の間にも現れます。

 

犬の行動信頼関係の有無
(1)犬が喜んで目を見てくれる信頼関係が築けている
(2)オドオドした様子で犬が目を合わさない犬が飼い主に対して恐怖や不安を感じている
(3)犬が威嚇してくる飼い主が敵になっていたり、飼い主が格下になっている

(1)の状態ならしつけもスムーズに進められます。しかし(2)や(3)の状態なら、まず信頼関係を築くところから始めてください

犬と信頼関係を築く方法

安心できる衣食住を準備する
犬と遊ぶ時間を作る
犬を褒める
体罰を与えない
目をじっと覗き込んだりしない

 

名前を呼べば近付いてくるし、体に触れても犬が怒らず、飼い主を怖がらなくなってから、アイコンタクトを練習しましょう。

なお、飼い主が格下になっている場合はしつけられません
犬が飼い主を思い通りに動かそう、従わせようとしてきます。

そんな時は次のような方法で飼い主が優位になりましょう。

飼い主が優位に立つ方法

食事は犬が最後
人の皿から犬に食べ物を与えない
オモチャで遊んだ時は、オモチャを飼い主が取り上げて遊びを終わりにする
散歩は飼い主が先導する。犬がリードを引っ張ったら真逆の方向へ飼い主が歩き、犬が引っ張らなくなったら散歩コースに戻る
犬と同じ布団で寝ない
犬にソファなど高い場所を許さない

 

日々の小さな習慣を通して、気持ちよくアイコンタクトできる関係を築いておくこと。
これが非常に重要です。

アイコンタクトの教え方

犬のしつけのコツは、成功体験を繰り返し経験させることです。

名前を呼び、愛犬が飼い主の目を見たらご褒美をあげる。
これを繰り返すことで犬は、目を合わせればいいことがある!と覚えます

犬は嬉しいことがあると、それを求めて何度でも行動します。
この性質を上手く利用してしつけていきましょう。

ドライフードを一粒手に持ち、愛犬の名を呼ぶ
愛犬がドライフードを持った手を見たら、手を顔に近付けていく
犬が人の目を見たら、よし! と褒めて一粒ドライフードを与えましょう

 

飼い主から視線を合わせにいくのではなく、犬の方から飼い主の目に視線を合わせてくるようにします

散歩に行く前に視線を合わせる
食事の前に視線を合わせる
オモチャで遊ぶ前に視線を合わせる

 

とにかく、楽しいことの前に飼い主を見る。そんな風に習慣づけてみましょう。
そうすれば「さぁ、今からOOOするよ!」とお互いの意志を確認し合うことができます。

また、遊びすぎて興奮した犬の目を見て、スワレ、フセなど指示を与え、クールダウンする、ということもできるようになるでしょう。
物事に区切りをつけたり、気持ちの切り替えをスムーズに行うことにも繋がります。

お互いの意志をはっきりと伝え合うために役立つアイコンタクト。
日常生活の中で信頼関係を築いてから、楽しい・嬉しい・褒めるという方法で教えてあげましょう。

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須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

【ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士】

大型犬好きのドッグシッター。しつけ、ペットと旅行、ワーキングドッグの訓練やケア、鳥や馬など色んな動物に関わる仕事をしていました。ダルメシアンの多頭飼いが夢。

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