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ドックカフェにいる時の犬の心理としつけ方

ドッグカフェでスマートに過ごす犬の様子を見て憧れを感じますね。
我が家の愛犬もあんな風に過ごして欲しいと飼い主であれば思うでしょう。

愛犬がしつけを身に着け、スマートに過ごすことができるようになると、お出かけも幅もぐっと広がりますね。

周りに迷惑をかけずにおとなしくドッグカフェで過ごすためには、犬の気持ちを理解したうえで正しくしつけを行わなければいけません

ドッグカフェで過ごすために必要なしつけのポイント
犬はドッグカフェでどう過ごすべきか理解できていない
理解できないから落ち着きがなく戸惑ってしまう
飼い主さんが犬に指示して従わせることが大事
指示した待機場所で静かに待つ訓練をする
犬に食事させる際には店のルールを守る

このようなポイントをしっかり理解したうえで、必要なしつけを日常的に行うことが大切です。

今回はドッグカフェで過ごしている時の犬の心理と欠かせないしつけについて詳しくご説明させていただきます。
 

ドッグカフェは犬にとって不思議な空間

犬はとても好奇心旺盛なうえ、家族と一緒にお出かけをすることができるとわかればますますテンションがあがります。

でも向かった先がドッグカフェだった場合、ドッグカフェでの過ごし方を知らない犬にとってはとても不思議な空間に思えているでしょう。

その理由は下記です。

飼い主が座ったままでいること
食事をしてはいるものの、普段とは様子が違うこと
飼い主が愛犬に無関心であること
他犬同士がお互いに適度な距離を持ち過ごしていること
犬はしつけの有無にかかわらず常に空腹感を抱き生活する習性があります。

もちろんドッグカフェに漂う様々な食事の臭いも刺激的と感じているでしょう。

普段の公園へのお出かけとは違い、飼い主が長時間座っていることは愛犬にとって理解不能な時間です。

飼い主にとっては、30分や1時間と滞在の目安時間もその後の予定も決まっているでしょうが、犬はこのことも理解ができません。

そのためこんなことを考えています。

いつまでここで過ごすのか
飼い主がいつ動きだすのか
自分はどう過ごしているべきか
他犬に挨拶をしてもいいのか
もちろんいつ食事を分けてもらえるのかと期待もしているはずです。

愛犬の落ち着きがない理由を理解しよう

ドッグカフェでおちついて過ごすことができない犬の行動は心理を理解するとわかりやすいのではないでしょうか。

愛犬はドッグカフェでどう過ごせばよいのかがわからずに、戸惑っているだけです。

愛犬にスマートにカフェで過ごして欲しいと願うのであれば、愛犬にドッグカフェでの過ごし方を教えてゆきましょう。

この教える方法がしつけです。
ドッグカフェでのしつけは決して難しいものではないので、ぜひ挑戦してみてください。

ドッグカフェでスマートに過ごすためのしつけ

ドッグカフェで愛犬にスマートに過ごしてもらうには下記のしつけが必要です。

飼い主が指示した場所にとどまること
飼い主が指示したスタイルで待機すること
食事や臭いに興奮しないこと
無暗に他のテーブルや人に近づかないこと
吠えない、威嚇をしない
ドッグカフェはとても開放的な空間ですが、実は犬同士はお互いのテリトリーを意識しながらくつろいでいます。

他犬が無暗に自身のテリトリーに侵入することがあれば、食べ物を横取りされると勘違いをしたり激しく吠え合うこともあります。

ドッグカフェではこの点をしっかりと意識しておきましょう。

しつけ①入店後の居場所を決める

ドッグカフェ初心者は、まずは他犬から離れた場所の席を選びましょう。

通路やトイレの傍からも離れ、人の往来が少ない席がオススメです。

着席をしたら、自身の足元に愛犬用マット(タオルでもOKです)をおき、愛犬にその上で座るよう指示を出します。

このマットの上が飼い主がドッグカフェで座っている間の愛犬の居場所です。
マットをおくことで愛犬にわかりやすく、居るべき場所を指示することができます。

しつけ②リードは短く持ち、マットの上をキープさせる

席についたらリードを短く持ち、愛犬の体がマットの上に収まるように調整します。
この方法で物理的に愛犬の行動範囲を制限します。

店内では他犬が行き来をしたり、入店があったり、店員さんが料理を運ぶこともあります。
当然愛犬も周囲が気になり、近づきたいと思います。

このような時でもリードが短く持たれていれば、行動に移すことができません。

愛犬が嫌がる素振りを見せても、リードは短く持ったままで、マットの上に居続けるように声をかけましょう。

何度も繰り返しているうちに愛犬は自分の行動可能な範囲を理解できるようになります。
この方法はドッグカフェの利用に慣れた後も続けて欲しいしつけです。

なぜならドッグカフェにはマナーやしつけができていない犬も時々来店します。
食べ物を前にトラブルが起こる場合もあるので、トラブルに巻き込まれないためにもリードは常に短く持っておくと安心です。

しつけ③愛犬用食事はマナーを守って与える

ドッグカフェではそれぞれの店ごとのルールがあります。
特に食事に関するルールは大切ですから入店時に必ず確認をしましょう。

具体的な確認ポイントは下記です。

犬用メニューがあるか
犬用食器の貸し出しがあるか
犬を座席に座らせてもいいか
人間用メニューを愛犬に取り分けて与えてもよいか
店内での写真撮影の可否
他犬との料理の共有の可否
余った料理も持ち帰り可否
ドッグカフェの中には、飼い主の料理のとりわけや座席に犬の乗せることを禁止する場合もあります

それぞれの店のルールをしっかりと守りましょう。
愛犬に犬用メニューを与える場合は下記のしつけを心掛けましょう。

①料理を運ぶスタッフに飛びついたりしない
②料理を持ったスタッフが近づいてきたら、お座りの指示をだす
③飼い主からOKの合図が出るまでお座りのままで待つ
④決められた場所で料理を食べる
料理を目の前についはしゃいでしまう犬も多いのでこの点はしっかりと指示を出しましょう。
日ごろから自宅でお座りを徹底しておくと安心です。

しつけ④飼い主が座っている間は静かに待機する

ドッグカフェは犬にとって様々な刺激のある場所ですから当然テンションもあがりがちです。

でも飼い主にとってはゆっくりとくつろぎ過ごしたい時間ですからこのことをしっかりと愛犬に伝えましょう。

愛犬に足元で静かに過ごしてもらうためには下記の方法がオススメです。

知育玩具を持参し愛犬を集中させておく
足や膝に愛犬がとびついても無視をする
愛犬にどうすごすべきかを都度明確に指示をだす

ドッグカフェでは愛犬に過ごし方の指示をだすとスマートです

愛犬の落ち着きがなく、慌ただしくドッグカフェから退店したことがある方もいるでしょう。
ドッグカフェでは愛犬にどこでどう過ごすべきかをしっかりと伝えてください

犬はとても学習能力が高いので、飼い主の指示を必ず理解し行動することができます。
まずは短時間の滞在を目標に練習を重ねてゆきましょう。

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大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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