狆(チン)
狆(チン)についてのまとめページです。
気品がある風格で、鼻ぺちゃで大きな目が魅力の犬種です。飼い主に忠実でプライド高い面もあります。
英語表記 | Chin |
原産国 | 日本 |
平均体重 | 3kg前後 |
平均体高 | 25cm前後 |
体型 | 小型 |
色の種類 | ベースは白。それに赤か黒の班が入る |
目次
性格・魅力
狆(チン)は基本的には物静かで、何事にも動じないどっしりとした性格の持ち主です。しかし繊細な一面もあり
あまり相手にされないと落ち込みます。またとても賢く、飼い主の行動をよく見たり空気をよんだりして行動するところがあります。
目周辺の毛が前に倒れているのが特徴的です。また身体全体に長くしなやかな毛をまとい、気品があります。
歴史・起源
狆(チン)の起源は様々な説がありますが、732年に朝鮮から日本の朝廷に献上されたというのが有力になっています。当時は数多くの狆が入ってきたとされ、皇族だけでなく主に資産家などの裕福な家庭で飼われることが多かったようです。
その後イギリスのビクトリア女王も狆を飼うことになり、アメリカでも人気が高まりました。狆という名前は、「ちいさいいぬ」を短縮してつけられたと言われています。
外観・お手入れ
毛量もたっぷりあるので、まるでぬいぐるみのようです。身体と同じ班が顔にも入っていますが、目の周辺から耳にかけて左右対称に入っているのが理想的です。
シングルコートで毛が抜けにくいため、毎日ブラッシングする必要はありません。しかし毛が絡まりやすいので、週に数回はブラッシングしましょう。また耳が垂れているため、定期的に耳のケアをして清潔に保つことが大切です。
運動・散歩
狆(チン)は身体が小さいので、たくさん運動する必要はありません。1日20分くらいの散歩と室内での運動くらいで大丈夫でしょう。ただ膝の関節が外れやすい傾向にあるので、高い所からのジャンプや激しい運動には気をつけてください。
運動量はそれ程必要ない犬種ではありますが、軽やかに歩く姿が魅力的で飼い主のほうが連れ出したくなるようです。しかし運動しすぎると膝や足に負担がかかるので、様子を見ながらその子に合う散歩時間を決めましょう。
気質
しつけも容易ですがプライドが高い一面があるのであまり頭ごなしに叱るのは止めたほうが良いでしょう。
友好的で他の犬とも仲良くなれるので多頭飼いにも向いているでしょう。他の小型犬に比べると吠えることは少ないようですが、やはり小型犬なので吠えるものと考えておいたほうが良いです。
しかし基本的には落ち着いていてフレンドリーな性格なので、飼い主がダメだと教えれば従うでしょう。
一緒に生活する中のしつけや注意事項
狆(チン)はシングルコートの毛ですが、毛量が多いため暑さに弱いです。そのため夏場の空調管理や、散歩の時間帯などには気をつけてください。
また皮膚病にかからないように、清潔に保つことも大切です。物静かで頭が良く飼い主が言っていることもよく理解するため、とても飼いやすいと思います。
しかし甘やかすと狆の性格の良さが消されてわがままな部分ばかりが目立つようになるので、しつける時と可愛がるときのメリハリをつけましょう。
健康・気を付けたい病気
狆(チン)についての症状や疾患についてご紹介しています。
膝蓋骨脱臼
膝の皿が外れる病気で、狆などの小型犬によく見られます。先天性と後天性がありますが、狆の場合は先天性が多い傾向にあります。濡れた芝生を走っただけでも膝の皿が外れる場合があるので、十分注意しなくてはいけません。
症状
初期の段階では膝の皿が外れても自然に元に戻ることが多いため、気が付かない場合が多いでしょう。
しかし進行すると、足を上げて歩いたり元の位置に戻してもすぐに足が上がってしまったりという状態になります。最もひどくなると、常に足を浮かせて歩くようになります。
対策・予防
先天性の場合は特に予防方法はありませんが、気付いたときにすぐに病院に連れていくことで症状の進行を防ぐことができるでしょう。
また足に優しいマットを敷く他、サプリを飲ませたりなどして足に優しい生活を心掛ければ、後天的な病気の発症や悪化を防ぐことができます。
結膜炎
白目やまぶたの裏側を覆う結膜が、炎症を起こす病気です。原因は遺物の侵入や感染症など様々ですが、狆の場合は瞼が内側に巻き込まれて角膜を傷付ける眼瞼内反症が原因で結膜炎になることが多いようです。
症状
涙が多くなったり足で目をこすろうとしたりします。足でこすることが原因で症状が悪化する場合もあるため、見つけたらすぐに止めさせましょう。眼瞼内反症もほぼ同じような症状が見られます。
対策・予防
涙や目やにを拭って、目を常に清潔に保つことが大切です。またシャンプーの際は、目にシャンプーが入らないように気をつけましょう。目の状態を確認するときは上まぶたや下まぶたを引っ張って、炎症が起きていないかチェックしてください。
眼瞼内反症も結膜炎も症状が似ていて判断が難しいので、様子がおかしいと感じたら動物病院に連れて行って診察してもらいましょう。
狆(チン)と生活している有名人
デヴィ夫人 |
まとめ
狆(チン)に関する情報でした。