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盲導犬関連のパピーウォーカー以外のボランティア

コラム
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盲導犬関連のパピーウォーカー以外のボランティア

盲導犬候補の子犬を生後約2ヶ月から1歳まで家庭に預かって育てるパピーウォーカー以外にも、盲導犬の育成に関わるさまざまなボランティアがあります。

以下のようなたくさんのボランティアが協力することで、盲導犬として立派に活躍できる犬が育っていきます。

盲導犬育成に関わるボランティアについて
犬の飼育に関わるボランティアはパピーウォーカー以外にもたくさんある
それぞれのボランティアになる条件は盲導犬協会で定められている
室内飼育や留守が少ないなどの条件に合致した方がボランティアになれる
盲導犬に向かないと判断された子はキャリアチェンジ犬ボランティアが育てる
繁殖犬飼育ボランティアは盲導犬の父・母となる犬を預かる
引退犬飼育ボランティアは10歳前後で引退した盲導犬の余生を育てる
飼育以外にもさまざまなボランティアの役割がある

このように、盲導犬の育成に関われるボランティアの役割はたくさんあるので、興味のある方はぜひ参考にしていただきたいです。

この記事では、盲導犬に関わるボランティアはその他にどのようなものがあるのか紹介します。
 

飼育系ボランティア

飼育系ボランティア

犬を飼育するボランティアとして次のものがあります。

キャリアチェンジ犬飼育ボランティア
繁殖犬飼育ボランティア
引退犬飼育ボランティア
 

キャリアチェンジ犬飼育ボランティア

キャリアチェンジ犬とは性格的にまたは身体健康面で盲導犬には向かないと判断された犬のことです。

これまでは盲導犬候補として活動してきましたが、そのキャリアを変更することからキャリアチェンジ犬と呼ばれています。

キャリアチェンジ犬飼育ボランティアはキャリアチェンジした犬を家庭に迎えて飼育するボランティアのことです。

キャリアチェンジ犬飼育ボランティアになる条件は盲導犬協会によって違いがありますが、概ね次のようなものがあります。

室内で飼育が可能なこと
留守が少ないこと
単身でない家庭
犬に愛情をもって飼育し健康管理ができること
 

キャリアチェンジ犬は盲導犬候補の子犬として室内で飼育され成長してきました。これまで人が常に見えるところで人と一緒に生活しています。

そのため、キャリアチェンジ後も室内で飼育できる家庭を求めています

また人と一緒にいることが大好きで、留守の少ない家庭で育っていますので、引き続き留守の少ない家庭での生活が望まれます。

キャリアチェンジ犬は1歳から2歳程度の若い犬であることが多いです。天寿を全うするまでキャリアチェンジ犬ボランティアの元で暮らしていくため、単身でない家庭での飼育が条件になっていることがあります。

盲導犬協会によっては具体的な年齢制限を設けているところもあります。

ただし、普段は単身のご家庭であっても近くに家族がお住いの場合など、キャリアチェンジ犬飼育ボランティアとして登録可能なこともありますので、詳しくは各盲導犬協会にお問い合わせください。

犬と暮らすにあたって当然のことではありますが、愛情をもって家族として迎えることが求められます。

散歩やブラッシング等、日々のケアはもちろんのこと、ワクチン接種やフィラリア、ノミ・ダニの予防をはじめとした健康管理をしっかりとできることが条件です。
 

繁殖犬飼育ボランティア

繁殖犬とは盲導犬の資質をもったお父さん犬、お母さん犬のことです。
繁殖犬飼育ボランティアは繁殖犬を家庭に預かって共に生活するボランティアのことです。

盲導犬協会の繁殖計画に基づいて、お父さん犬は交配の予定がある時に訓練施設へ連れていきます。
お母さん犬の出産については盲導犬協会によって、協会で出産、子育てをする場合と、繁殖犬飼育ボランティア宅で行う場合とがあるようです。

ボランティア宅で出産、子育ての場合も盲導犬協会スタッフの指導、協力がありますので、初めてでも大丈夫です。

子犬は誕生してからパピーウォーカーへ委託となる生後約2ヶ月間を繁殖犬飼育ボランティアのもとで過ごします。

繁殖犬飼育ボランティアになる条件としては各盲導犬協会によって違いがありますが、概ね次のようなものがあります。

室内で飼育が可能なこと
留守が少ないこと
単身でない家庭
犬に愛情をもって飼育し健康管理ができること
 

これらは上記のキャリアチェンジ犬飼育ボランティアと同じです。それに加えて次のような条件があることもあります。

車を所有していて必要に応じて盲導犬協会に出向くことができること
ペット犬を飼育していないこと
 

交配や出産の時などに盲導犬協会に連れて行くことができるように、委託地域が定められている場合もあります。

また、交配や出産といった役割のため、1頭での飼育を求めている盲導犬協会もあります。
 

引退犬飼育ボランティア

引退犬とは盲導犬を引退した犬のことです。盲導犬は10歳前後で盲導犬を引退します。
引退犬飼育ボランティアは引退犬を家庭に迎えて飼育するボランティアのことです。

引退犬は新しい家庭で家庭犬として余生を過ごします。
引退犬飼育ボランティアになる条件は盲導犬協会によって違いがありますが、概ね次のようなものがあります。

室内飼育ができること
留守が少ないこと
単身でない家庭
犬に愛情をもって飼育し健康管理ができること
 

引退犬はこれまで室内で飼育され、ユーザーと一緒にどこへでも出かける生活をしてきました。
そのため、これからも人のいる室内で人のいる環境で生活することが安心につながります。

また愛情をもって家族として接し、しっかりとした健康管理ができる家庭での暮らしが望まれます。
 

その他のボランティア

その他の犬ボランティア

飼育以外のボランティアとしては次のものがあります。

イベントボランティア
犬舎ボランティア
裁縫ボランティア
 

イベントボランティア

盲導犬協会が行うイベントで、会場設営やグッズの販売、パンフレット配り、募金活動などを手伝うボランティアです。
 

犬舎ボランティア

訓練施設の犬舎掃除や洗濯、犬の手入れや餌の準備など、犬舎スタッフの補助をするボランティアです。
 

裁縫ボランティア

盲導犬が活動する時に着る服や盲導犬のチャリティグッズを制作するボランティアです。

一般的なボランティアさんとの交流によって知ることも多いですね。
交流の様子はこちらの記事が参考になると思います。

ボランティアさんとの交流事情について

 

盲導犬パピーウォーカー以外のボランティアまとめ

盲導犬に関わるボランティアはパピーウォーカー以外にもたくさんあります。

パピーウォーカーの基本情報はこちらに掲載しています。

パピーウォーカーの基本知識

 

日常的に犬を飼育することができなくても、または犬が苦手だったとしても、それぞれが得意なことを活かして携わることができます。

また寄付や募金という形でも盲導犬育成に協力することもできます。
多くの人が関心をもって温かく盲導犬を育て、見守ってくださることを願います

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浅野桃(盲導犬パピーウォーカー)

浅野桃(盲導犬パピーウォーカー)

幼い頃から犬や猫、うさぎ、リスなど動物がそばにいるのが当たり前の環境で育つ。現在は夫、子供たちと共に盲導犬パピーウォーカーとして活動中。パピーウォーカーを志願したのは子犬を育てることで社会貢献できるならチャレンジしてみたいと思ったから。3年が経ち、現在3頭目の子犬と暮らしています。その日々の中で犬は私たち人間のかけがえのないパートナーだと実感しています。

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