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犬への態度や対応の基本を知ろう!

犬の基本的態度
愛犬が人の社会で歓迎されるようにしつけを頑張る! 
そう思ったけれど、実際に飼う時、日常的にどんな風に犬に接すればいいの? 

そんな疑問を持つ人も多いと思います。

普段の接し方を少し変えるだけで、しつけやすい犬になるとしたらどうでしょう? 
そんな基本的な犬への接し方、飼い主がとるといい態度は以下の内容を確認しておきましょう。

飼い主さん必見!犬への態度や対応の基本について
しつけをするリーダーを決める
リーダーは食事や散歩など日常的な世話をする人が担当する
犬が安心して休めるように人間と居住スペースを分ける
犬が要求してから動くのではなく人間の都合で犬を行動させる
指示の言葉は短く・聞き取りやすくする
犬が嬉しい・楽しいと感じるしつけの仕方が大事
犬の目や耳、尾などの様子から気持ちを察してあげる

飼い主さんがどのような対応をするのかによって、しつけのしやすさが変わってきます。

この記事では、犬のしつけの基本となる対応の仕方を詳しく紹介します。
 

しつける人を決めよう

動物は決まったリーダーの指示に従って群の秩序を保ちます。

犬を迎える前に、誰が犬のしつけをメインで担当するのか決めましょう。

いろんな人がバラバラに命令すると犬が混乱するので、できるだけ犬と長い時間一緒に過ごせる人をリーダーにしてください。

リーダーが日常的な世話をする

そしてできるだけリーダーが食事の世話、散歩、オモチャで遊ぶといった日常的な世話をしましょう。

食事はリーダーから与えられる
散歩はリーダーがルートを決める
リーダーがオモチャで遊び始め、遊びを終える時もリーダーがオモチャを確保して終わる

 

人が優位に立つ態度を繰り返す

このような、人の方が優位に立っているという態度を繰り返し取ってください。

犬を甘やかすとすぐに「オモチャは俺が獲得した!俺の方が強い!」というように勘違いしてしまいます。

人の指示を聞かなくなってしつけにくい犬になってしまいます。
リーダーを決め、常に順位を意識した行動を取るようにしてください。

犬の居住スペースを決めよう

「小型犬は家の中を自由に歩かせておけば散歩が不要で楽だから、放し飼いにしよう」

そんな風に考えている方がいますし、ペットショップでも小型犬の購入を勧めるスタッフがよく口にしますね。

しかししつけの面から言うと、犬と人の居住スペースは区別した方がいいでしょう。

できる限り人と犬が一緒に過ごすことで絆を深められると考える人もいると思います。
しかし次のような理由から、居住スペースは分けてあげましょう。

居住スペースを分ける理由

犬は縄張りを持つ動物。自分だけの場所、家族と共有する場所、散歩などで出歩く場所、未知の場所というように場所を認識するので、犬だけが休める場所が必要
人と犬が同じ場所で寝ていると「人と犬は同族だ」と犬が勘違いするので、寝床や休息の場は必ず分ける
犬の移動エリアを限定することで、拾い食い・誤飲などの事故を防げる
階段、玄関、イス、ソファなどから犬が転落してケガをするのを予防できる
犬の居住スペースを限定しておくと、ノミやダニ駆除、掃除などのケアが楽
犬が飼い主と距離を置いて過ごす時間を作ることで、留守番の練習にもなる
 

居住空間を分けるほうが犬は静かに休めますし、犬の安全を確保するのに都合がいいのです。

家族が集まるリビングの一角にサークルで犬用エリアを作って家族の一員として迎えながら、線引きするというのもお勧めです。

犬の行動は人が調整しよう

犬が吠えたから散歩に出た。犬が欲しがるからエサを与えた。
こんな風に犬に要求されてから動くことは止めましょう

犬の要求に人が応えていると「人は俺の命令に従う」と犬が勘違いして人の順位が低くなってしまいます。

人の都合で犬の行動を決めるくらいがちょうど良い

食事や散歩に行くタイミング、遊びに誘う、家の中を自由に歩かせる時間などは人が決めて実行してください。

いつも同じ時間に散歩に出なければならない。
食事の時間はいつも同じでないといけない。そんなルールはありません。

一定のルールを定めて行動する方が人にとっても楽ですが、人の都合で犬の行動を決める、というくらいに考えておくといいですよ。

リーダーが決めるのが動物の世界

動物の世界ではリーダーが行動を決めて群を動かします。

飼い主は自分の人の提案・生活リズムに従っている、という姿勢を崩さないでください。

指示は短く、聞き取りやすい言葉を使う

犬は人の言葉を理解できませんが、音と行動を関連付けて覚えることができます。
例えば「ほら、座りなさい。さぁ、座って」という言葉は通じません。

しかし、犬の尻を軽く押して座る姿勢を取らせながら「スワレ」と言う。
これを繰り返せば「スワレ」と言われて座れる犬になります。

スワレ、マテ、フセ、コイ、トッテコイなど、犬にかける言葉は短くてわかりやすいものにします。
(参考:号令のかけ方と注意事項・しつけ方法

最初の言葉の音を違うものにすると良い

そしてできれば最初の言葉の音を違うものにしてください。

オテ、オスワリ、オカワリ、オイデといったような「オ」で始まる指示の言葉ばかり使うのはお勧めできません。

できるだけ違う音の言葉を選び、動作と一緒に教えていくようにしてください。

犬の楽しいや嬉しいと感じる方法で

しつけやトレーニングは「楽しい!」「嬉しい!」と犬が感じる方法で行います。

成功した時におやつをあげたり、「いい子!」「Good Boy!」というような声かけと共に目一杯褒めてあげる、という方法で繰り返しトレーニングをします。

人も褒められると嬉しくなってもっと頑張ろうと思いますよね。
犬も叱りつけるより、褒めたりご褒美をあげて「嬉しい!」という気持ちを使ってしつける方がいいと言われています。

解りやすい言葉を使い、褒めてしつけるということを基本にしてください。

犬のサインを見逃さない

犬は言葉を話せませんが、全身で心の状態を表現しています。

耳:立っていると嬉しい気分。寝かせていると不安
鼻:しわが寄っていない時は気分がいい。しわが寄っていると威嚇
目:キラキラしていると嬉しい気分。見開いているとストレスを感じている
尾:立っていると嬉しい気分。垂れ下がっている(股の間に挟んでいる)と不安
 

他にもカーミングサインという、ストレスを感じている時の仕草があります。

頻繁に瞬きする
あくびをする
視線を外す
鼻を何度も舐める
目を細める
 

しつけやトレーニングの最中にこうした仕草が見られたら犬がストレスを感じている証拠ですから、一旦、中止するようにしてくださいね。

まとめ

犬を飼う時はしつけたり世話をする人を決めておきましょう。
そして人と犬の居住スペースを分け、人の方が優位に立っていることを意識して接してください。

しつけは褒めて楽しい気分で根気よく繰り返すのがベストです。
短く解りやすい言葉と犬の動作をセットで教えてください。

しつけやトレーニング中は犬の仕草に注目しましょう。
目・耳・鼻・尾などの様子をよく見て心理状態を把握し、カーミングサインが見られたらストレスを感じている証拠ですから、一旦休憩するなどして状況を改善するようにしてください。

犬は強いものに従う動物です。飼い主の態度・観察力でしつけやすさが違ってきますから、普段の接し方から考えていきましょうね。

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須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

【ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士】

大型犬好きのドッグシッター。しつけ、ペットと旅行、ワーキングドッグの訓練やケア、鳥や馬など色んな動物に関わる仕事をしていました。ダルメシアンの多頭飼いが夢。

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