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今まで食べていたものを食べなくなった?原因としつけ

犬には人のように味を楽しみ、食感・味・シチュエーションを楽しむという習慣がありません。
ですから、犬は基本的に同じフードを食べ続けても飽きることがありません

しかし、ある日突然、それまで食べていたフードを拒否することがあります。

なぜ食べなくなったのか原因を把握し、適切に対処するためにも以下のポイントを確認しておきましょう。

犬が急に食べなくなった原因としつけについて
体調不良や病気を疑ってみる
口内炎など口に異常がある場合も注意
プラスチック製食器の匂いを嫌がる場合もある
食べ飽きて嫌がっている(小型犬に多い)
濃い味・強い匂いがする人の食べ物に慣れてしまった
飼い主が気付かないうちに拾い食いをしている

このように、今までしっかり食べていた犬が急に食べなくなったのは何らかの原因があるものです。

ここでは、犬がご飯を食べなくなる主な原因やしつけ、対策を紹介します。
 

体調不良や病気

昨日まで食べていたフードを突然食べなくなった場合、まず体調不良・病気を疑いましょう。

体温
呼吸の速さ
食欲の有無
目の輝き
元気があるかどうか
散歩に行く気力があるか
遊びに誘った時の反応
 

など、いろいろな反応を観察し、いつもと違う点がないかチェックしてください。

人間の場合でも

今日はなんとなく体調がよくない
食欲がない
疲れている
落ち込むことがあった
 

など、色々な理由で食欲が落ちることがありますよね。

人間も犬も同じです

なんとなく体調がよくないということもあります。
またウイルス性の病気、細菌感染の前兆のこともあります。

こんな時は、むりに食べさせようとせず、様子を見守りましょう。
1日くらい食事を抜いても問題ありません。

食べない、ということ以外に症状がないか観察してください。

口内炎や歯肉炎の可能性

また口内炎や歯肉炎など、口の中に異常があったり、痛みがある時も食べなくなります。
食べたいのに食べられない。そんな様子が見られたら口の中をチェックしてみましょう。

フードを柔らかくふやかしたり、小さく砕いたりすれば食べられる、ということもあります。
しっかり様子を見てみてください。

排便状態をチェック

なお排便回数は日頃からチェックしておいてください。

便秘が原因で食欲がないこともあります。
硬くなった便や誤飲した物が腸に詰まっていて容態が急変することもあります。

気になったことはメモしておいて、いざ、という時に的確に獣医師に説明できるようにしておきましょう。

食器が気に入らない

意外に気付きにくいのが食器のにおいです。
綺麗に洗っているつもりでも、食器の素材によっては色々なにおいが染み付いていたり、雑菌が繁殖していることがあります。

プラスチック製は特に気を付けよう

特にプラスチック製の食器の表面には目に見えない凹凸が多くあります。
そのため、においの原因となるものが付着していたり、細菌が繁殖していることがあります。

可愛いデザインが多く、軽くて取り扱いが楽なプラスチック製の食器は人気ですが、衛生面からも、ステンレス製の食器や陶器の食器などがお勧めです。

美食家で飽きた

小型犬に多くみられる理由ですが、美食家で同じフードに飽きる犬もいます。

犬は食材を丸飲みし、味わうことがないので美食家ではないのですが、小型犬の中には「これ、飽きた!」といって同じフードを拒否する犬がいます。

ひと手間加えて食べさせるのもひとつ

美食家の犬には、ウェットタイプのフードを極少量トッピングする、スルメなどを使ってにおいを付ける、お湯でふやかしてみるなど、一手間加える方法で同じフードを食べさせるのがお勧めです。

お腹を空かせてから与えてみる

また「1日絶食させて極限までお腹が空いた所で同じフードを与える」という方法もあります。
食べないからといって、あれこれフードを変える必要はありません。

もしフードを変える時は「少しずつ新しいフードに置き換える」という方法で一週間くらいかけて切り替えてください。

急にフードを変えると下痢や嘔吐の原因になります。
ちょっとした一手間で様子をみてください。

濃い味、強いにおいがする別の味を覚えた

よくあるのが、別の味を覚えてしまうケースです。

人の料理を与えたり、おやつを与えすぎた場合に起こります。

肥満に気を付けよう

人の料理や嗜好性の高いおやつは、通常の食事で与えるフードより味が濃かったり、においが強くて魅力的です。

より美味しく感じる味を覚え、おねだりすればそれがもらえると学習している犬は、通常の食事を食べなくなります。

味の濃いフードは塩分が多く、犬の内臓に負担を掛けますし、糖分や脂肪分が多いおやつは肥満に繋がる危険があります。

飼い主も意識を変える

まず食べ物に関する飼い主の考え方を変えていきましょう。
犬に食べさせるもの、人が食べる物の区別を明確にし、犬には犬用のものだけを与えるようにしてください。

栄養過多にならないよう、バランスの良い犬用の総合栄養食を食事の中心にしましょう。
おやつや人向けの料理を食べさせないようにしましょう。

拾い食い

飼い主が気付いていないけれど、結構多いのが拾い食いのクセです。
また散歩中、誰かに食べ物をもらったりして、お腹が満たされていることはないでしょうか?

こんな時、犬は通常のフードを食べなくなります。

自分で食べものを探す癖はやめさせよう

最も避けたいのは、自力で食べ物を探して獲得するクセがつくことです。

犬は自力で食べ物を調達するようになると「俺は強い! 飼い主に養ってもらわなくてもいいんだ。俺は群を率いるリーダーになれる」と勘違いすることがあります。

散歩中は犬から目を離さないようにしよう

知人と立ち話をしたり、犬を自由に走らせることもあると思います。

ですが、口にしてはいけないものを誤飲する危険もあります。
拾い食いのクセは必ず直しておきましょう。

犬の性格、状態を観察しながら対応を検討して

犬が今まで食べていたものを食べなくなった時は必ず原因があります
体調不良だったりお腹が空いていなかったり、もっと違う味のものを覚えてしまったり原因はいろいろです。

犬は1日くらいは食べなくても大丈夫なので、水は自由に飲めるようにしておいて様子を観察しましょう。

工夫をすればまた食べるようになる

またいわゆるワガママで食べなくなっていた犬なら

お腹が空くまで待つ
においを付ける
食感を変える
 

といった工夫をすれば、今まで食べていたフードを食べるようになります。

1週間ほどで切り替える

もしフードを変える時は、一週間くらい掛けて切り替えるようにしてください。

急にフードを変えたり、頻繁に変えることは、下痢や嘔吐の原因になりますので避けましょう。
犬の様子をみながら、ケースバイケースで対応を考えてくださいね。

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須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

須永智尋 (ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士)

【ドッグシッター・動物健康管理士・動物介護士】

大型犬好きのドッグシッター。しつけ、ペットと旅行、ワーキングドッグの訓練やケア、鳥や馬など色んな動物に関わる仕事をしていました。ダルメシアンの多頭飼いが夢。

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