しつけをする際のご褒美のあげ方
犬をしつける時に欠かせないのがご褒美です。
ですが「どんなご褒美をどう活用すれば上手くしつけられるのか解りにくい」と感じている人もいると思います。
ご褒美といっても色々な種類があり、使い方にもコツがあります。
スムーズに楽しみながらしつけを成功させるためにも、犬が喜ぶご褒美を用意しておきたいですね。
この記事では、しつけに利用するご褒美とあげ方を紹介します。
目次
目一杯褒める!
基本のご褒美は、とにかく褒めることです。
褒めるといっても色々な褒め方がある
スワレ・マテなど、興奮させてはいけないしつけをしている時は、静かに褒めます。
どんな時でも呼ばれたら直ぐ戻るというようにしたいですよね。
こんな時は、飼い主の元へ戻ってこられたら(3)の最高の褒め方で褒めて楽しい雰囲気を作りましょう。
犬は「楽しい!」「嬉しい!」と強く感じれば感じるほど、褒められた時の行動を鮮明に記憶し、何度も繰り返そうとします。
状況に合わせて褒め方も変える
しつけ・トレーニングの内容や状況に合わせて褒め方も変えてください。
なお褒める時にかける言葉は、短くて解りやすい言葉を決めておきましょう。
おやつをご褒美に使う
犬に与えるご褒美の中でも効果が出やすいのがおやつです。
おやつも色々な種類があります
使いやすいのは少量ずつ与えやすいもので、カロリー計算が簡単なものがベストです。
犬も摂取カロリーが多いと太ってしまいます。
まず、愛犬の体重を定期的に測定して1日に必要なカロリー量をチェックする習慣を付けてください。
犬に必要なカロリーは次の計算方法で算出できます。
カロリー計算方法
犬の場合には、体重(kg)の 0.75 乗に各ステージにおける係数(離乳期では 274、成長中期では 200、成犬期では 132)をかけることで計算します。
PC をお持ちの方はエクセルで「= 係数× 体重 ^0.75」で計算できます。
引用元:飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~/厚生労働省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/8.pdf
この3つの合計が1日の摂取カロリーをオーバーしないように工夫してください。
簡単なのは食事の量を減らすこと
食事を朝・夕2回に分け、間で小腹を満たすように、数回に分けてしつけのご褒美をあげるといいですよ。
ご褒美のおやつを使うとしつけが進みやすいので、ついついおやつを多用しがちですが、カロリーの摂取量には十分注意してください。
ご褒美は成功した瞬間にその場であげよう
人は以下のように過去を振り返りながら指摘されても理解できます。
「あの時の行動は良かった」
「さっきの行動は褒められないものだ」
ご褒美も、成功したその瞬間に与えます。
「Aという指示を受け、Bという行動を取ったら、その場でご褒美がもらえた!」という喜びから、犬はAという指示とBという行動を関連付けて覚えます。
「コレがいい行動です」「これが正解です」ということをその場で記憶させるために、
褒めるべき行動を取った瞬間、確実にご褒美をあげましょう。
犬の集中力は10~20分程度と言われている
この短い時間に飼い主も集中してしつけに取り組んでください。
行動する→成功したらすぐ褒める→行動する→失敗したら叱らずもう一度という動作を繰り返します。
後から「あの行動が良かったの」と振り返りながらご褒美をあげても意味がありませんから、注意してください。
ご褒美にもグレードがある
ご褒美にも色々種類があります。
犬の喜び方を見ていると、どのご褒美が犬にとって特別か、解ってくると思います。
特別なご褒美の種類を把握する
どのご褒美を特別だと感じているのか、必ず飼い主が把握しておきましょう。
「なかなか気分が乗らないようだ」「モチベーションが下がってきたかな?」というような時には、特別なご褒美をちらつかせてみてください。
など犬の反応を見ながらご褒美を変えていきましょう。
特別なご褒美は多用しない
なお最後の手段、奥手のとして活用する特別なご褒美は多用しないようにしてください。
しばしば利用するご褒美は特別な感じがしなくなっていきます。
ここぞという時に使うご褒美は大切に温存しておきましょう。
ご褒美もうまく使い分けてしつけやトレーニングを進めていくようにしてください。
まとめ
ご褒美は、褒める・おやつの2種類あります。
それぞれいろいろな褒め方や多様なおやつがあるので、しつけの内容によって使い分けてください。
おやつのご褒美は活用しやすい反面、多用し過ぎるとカロリーオーバーで肥満のリスクがあります。
1日の摂取カロリー量を計算し、食事+ご褒美+おやつの合計が1日の理想摂取カロリー量をオーバーしないように注意しましょう。
ご褒美もグレードを設定して、スペシャルなご褒美を多用しないようにしてください。
犬の様子やトレーニング内容を見極めながら、成功したその瞬間にご褒美を与える、ということを徹底してくださいね。