盲導犬と他のボランティアとの交流の様子
盲導犬候補の子犬を生後2ヶ月から1歳になるまで家庭に預かって育てるパピーウォーカーは、他のボランティアとの交流で新しい出会いがあるものです。
他のボランティアと交流を深めることで、さまざまなメリットがあります。
実際にパピーウォーカーになってみて嬉しかったことは、ボランティアをされている方達と出会えたことです。
他のボランティアとの交流について現役パピーウォーカーの筆者がお話しします。
目次
兄弟犬をあずかるパピーウォーカーとの出会い
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーは一回お産でたくさんの子犬を産みます。
これまで私がパピーウォーカーした子犬たちにも7頭から9頭くらいの兄弟犬がいます。
ママ友のような存在
兄弟犬はほとんどの場合、同じ日にそれぞれのパピーウォーカーの元へと委託されます。
兄弟犬のパピーウォーカーとは委託前の説明会でお会いして、顔見知りになったり、委託の日に出会って、よく似た顔の子犬たちに一緒に顔をほころばせます。
その後もワクチンやレクチャーで顔を合わし、話しをするうちにだんだんと親しくなっていきます。
子犬を通して、新しいママ友ができたのです。
兄弟犬は性格的に似ていることもあって、「家の子犬は家でこんな感じです。」と話すと「うちも!」という話しになったり、身体の特性でも、ちょっと太りやすい体質だとか、この兄弟たちはみんな足が長いとか連帯感がうまれます。
また、兄弟犬のパピーウォーカーの中には経験豊富な方もおられて、育児相談ならぬ育犬相談もできます。
兄弟犬のパピーウォーカーの集まりに出かけることで、兄弟犬の成長を見せてもらえるのはとても嬉しく、また子犬たちも折にふれて兄弟犬たちと一緒に走ったり、歩行訓練をするのはとても楽しそうです。
ちょっと余談、兄弟犬ってやっぱり似ている?
兄弟犬が似ているかどうか。それは難しい質問です。
例えばお父さん犬が黒いラブラドールレトリバーで、お母さん犬がイエローのラブラドールレトリバーの場合、子犬は黒い犬もイエローの犬も産まれます。
なので同じ兄弟の中で黒い子犬とイエローの子犬がいたりします。色の違う子犬は言われないと兄弟とわからないことが多いです。でもよくみると顔が似ていたりします。
預かりボランティアとの出会い
長時間家を留守にすることになった時、また、宿泊を伴う外出の時には盲導犬協会を通して預かりボランティアを紹介してもらいます。
預かりボランティアはパピーウォーカー経験者で、今はパピーウォーカーをしていない家庭や時には現役のパピーウォーカー家庭のこともあります。
子犬を連れて行ったり迎えにいったりするので、家から近いボランティアを紹介してもらうことが通例です。近くに住まいを構えるパピーウォーカーの先輩と出会う機会はとても心強いものです。
体験談や、子犬を預かってもらって、この子犬に必要な課題を教えていただけることもあり、とても勉強になります。頼れる存在です。
盲導犬ボランティアとの交流の様子まとめ
この他にも歩行会や盲導犬協会の主催するイベントなどで、他のパピーウォーカーをはじめとするボランティアと出会う機会があります。
日本盲導犬協会にもボランティア体験の情報が掲載されていました。
→日本盲導犬協会のボランティア体験レポート
出会ってみて思うことは、どこか通じ合えるということです。おかれている家庭環境や年齢、状況が違っていても皆さん盲導犬育成への思いがあるからです。