しつけは何故行わなければいけない?
しつけは何故行わなければいけない?
犬のしつけは何故必要なのでしょう?
「トレーナーにしつけなさいと言われたから」
こんな答えが多いかもしれません。
いえいえ、実はもっと簡単に、そして「しつけよう!」と思える理由があります。
犬の特性を理解していると、飼い主の指示に従うようにしつけをすることは難しくありません。
この記事では、飼い主さんの心構えとして知っておいていただきたい、犬にしつけを行うべき理由を紹介します。
目次
愛犬の身を守るため
犬をしつける一番大きな理由は「愛犬を守るため」です。
「しつけ」で愛犬を守れるならしつけようと思いませんか?
しつけと言うと「人の命令に犬を従わせ、なにか芸をさせること」のように思い、抵抗を感じる人がいるようです。
しかし命令するのではなく「人の言葉を聞いて、適切に反応できる犬にする」と言うとどうでしょう?
突然訪れる危険がある場所
など愛犬がよく訪れる場所には「突然訪れる危険」が潜んでいることがあります。
突発的なハプニングに襲われた時です。
ただ驚いてパニックになる犬より、人の言葉に従って冷静に行動できる犬の方がケガなどのリスクが低いと思えませんか?
信頼関係が緊急時にも良い結果を
更に犬が人に従い、人を信頼し、人を受け入れられるようにしつけておくと、病院でもスムーズに診察を受けられ、早く適切な処置を受けることができます。
しつけは、人の言葉と行動を関連付けて覚えさせることです。
人を信頼することを教えておくことで、愛犬の身を守ることができる「護身術」のようなものなのです。
人の身を守るため
犬の本能的な行動から人の身を守るのも、犬をしつける大切な理由です。
不快に感じる人がいるかもしれませんが、犬は「動物」です。
動物はいつ、なにがきっかけで本能が発揮されるか解りません。
そもそも犬は猟犬だったり、闘犬、牧羊犬など「本能を発揮して人のために働く動物」でした。
犬は愛玩動物として改良されてきました。
しかしそれでも小さな動物を追ったり、吠えて相手を追い立てたり、戦う本能などが残っています。
こうした本能に火が付くと、人がかなわないことはよくあります。
順位付けを行うのが習性
また、犬は群で生きる動物で、強いものが弱いものを支配する習性を持っています。
ペットの犬にとってみれば家族が群です。
家族の中で誰が一番強いのか、自分が何番目なのか常に把握しています。
もし、家族の中に突然、幼い子供が入って来たらどうなるでしょう。
しかも、その子供が家族の中で一番強い「飼い主」に自分より可愛がられたら犬はどんな行動に出ると思いますか?
こんな風に犬が考え、幼い子供を攻撃することがあります。
日頃からしつけで「犬は人よりも順位が下である」と教えておけば、例え弱い子供が相手でも犬が攻撃する可能性は減ります。
犬が人を攻撃すると大きなトラブルになります。
飼い主に監督責任や賠償責任が問われることもあります。
愛犬が加害者にならないよう、人の身を守るように犬をしつける必要があるのです。
人と犬が同じ社会で生きていくため
人は社会秩序を乱さないよう、ルールを守って生活しています。
ペットの犬は人の社会で生活していますが、しつけられていない犬はルールを守れるでしょうか?
しつけによって行動は変わる?
このように、警戒して威嚇したり、吠えたり、好奇心に従って行動します。
また収集癖といった本能を剥き出しにした犬は「犬らしい犬」ですが人の社会に受け入れられませんよね。
本能は抑えられないと思うかもしれませんが、犬は利口で学習能力が高い動物です。
社会で生活していると、犬が家族以外の人と接する機会も多くありますよね。
多くの人に「利口な犬ね」「よくしつけられている犬ね」と、好意的に受け入れられる犬の方が、社会で心地良く生活できると思いませんか?
社会で共存することを歓迎される犬に育てたいと思いませんか?
愛犬が人の社会に歓迎されるためにもしつけは欠かせないものと言えます。
まとめ
人の指示を聞き、人に従うことができる犬なら、突発的な危機を回避する確率も高くなり、人を傷付ける危険も減ります。
さらにしつけられた犬は「利口な犬」として多くの人に歓迎され、人の社会で共存しやすくなります。
このように、しつけは犬の身を守る技であります。
人を守る方法であり、人と犬が同じ社会で共存する知恵です。
人が一方的に命令するのではなく、犬のためになることとして「しつけ」を考えてみませんか?