プレミアムドックフードっていったい何?

ドッグフードの区分の方法にプレミアムドッグフードとナショナルドッグフードという呼び方があります。
製品名とも違うこの呼び方にいったいどのような基準で分かれているのか?
プレミアムドッグフードかどうかをどう見分けたらいいのか?と疑問に思われる事でしょう。
目次
プレミアムドッグフードとは?
プレミアムドッグフードという言葉には実は明確な定義がありません。
この素材を配合しているから、原材料がこれだからプレミアムという事ではありません。
この言葉が誕生した背景には、ペットブームが巻き起こった当時ドッグフードの品質が二極化した事があります。
時代により変わっていく姿
当時は、犬といえば屋外に鎖でつなぎ飼育する、庭で放し飼いにするというスタイルと室内で家族の様に飼育するスタイルの両方が同じ位の比率で混在していました。
ドッグフードの販売もこの時期から盛んになり始めましたが、屋外で飼育する犬用に安価で大袋に入った1kg数百円の製品と海外から輸入された高品質、高価格な製品とが混在しました。
海外からの輸入製品はそれまで国内で当然とされていたドッグフードの数倍以上の価格設定でたいへんなインパクトがありました。
その上、当時の製品は品数も少なく、量販店も3,4品目の取り扱いでした。
添加物、着色料も大量に配合されていた
原材料は家畜の飼料同等で穀物をメインにし、添加物、着色料も大量に配合されていました。
このような背景の元、ペットショップでの子犬の販売価格は高騰し、飼い主が犬に費やす費用も増加し始め、何より食事についても屋外で飼育する犬の安価な製品と差別化した物を求める傾向が強まりました。
海外から輸入された製品は、TVコマーシャルが大々的に行われ、肉そのものが配合されている事をアピールし、既存製品との差は明確でした。
この流れを受け、犬の健康を第一に考え、栄養学に基づき、良質な素材を使用した製品をプレミアムドッグフードと呼び区別するようになりました。
ナショナルドッグフードとの違いは?
プレミアムドッグフードともう一方の呼び方をナショナルドッグフード、ナショナルブランドと呼び区別する事があります。
この呼び方にも明確な基準はありません。
国内で生産されるドッグフードの多くはトウモロコシや大豆といった穀物に動物性油脂で風味を付ける製法が主流です。
海外の製品に比べ格段に値段が安いものの、パッケージデザインは非常に華やかで可愛らしい犬の写真などを多用しています。
国内メーカーの意識が違う?
その為量販店などでは大変目を引き、購買層も相当数いるのも実情です。
日本では犬の肥満が問題視される一方で、小型犬の少食、偏食もとても目立ちます。
国内メーカーの多くはこのような飼い主に悩みに応える形で、品質重視の海外メーカーの路線ではなく、嗜好性や見た目を重視した路線を維持する事で差別化を図っています。
半生ドッグフードもナショナルドッグフードの代表格
原材料、添加物の使用料という点では、やや不安が残る製品ではありますが、非常に高い嗜好性で小型犬が食べやすいように工夫されています。
海外からの輸入品にはこのような製品がなく、プレミアムドッグフードとナショナルドッグフードの明確な違いといえるでしょう。
プレミアムドッグフードをあたえないとどのようなリスクが?
ドッグフードを購入するときに、同じ原材料を使用している製品を比べどちらを選べばいいのかと悩むことでしょう。
一見同じように見える製品で価格が違った場合、もし安価な製品を選んでしまうと愛犬の健康にどのような弊害があるのか?
それともブランドの名前による価格設定で、実際には健康問題は生じないのか?難しいところです。
その点では安心度が高いといえるでしょう。
犬の体質が実はとても繊細で、個体差が大きいものです。
同じ兄弟、親子でも体質は異なります
愛犬の食事は愛犬の健康状態を確認しつつ、体質にあった物を選んであげましょう。
実は日本で最も長生きをし、ギネスブックにも登録された犬は、屋外で生活をし、いわゆるナショナルブランドのドッグフードを長年食べていたそうです。
かといってプレミアムドッグフードレベルの品質が不要という事ではありません。
まとめ
ドッグフードの高品質化が進み、愛犬の健康に関する飼い主の想いが強くなる中で、ドッグフードの二極化が進みました。
良質な素材で健康に配慮した製品をプレミアムドッグフードと呼びます。
この呼び方に明確な基準はありませんが、1kg1000円前後を目安とし、原材料に良質な動物性タンパク質が配合されている事は必須条件と言えるでしょう