飛びつきをする犬の原因を知っておこう
あなたは散歩中に、突然、犬が飛び付いてきたらどう反応しますか?
犬の方は人が大好きで、遊んで欲しくて飛び付いたのだとしても、相手が犬嫌いの人だった場合、恐怖を感じたりとっさの反応で犬を蹴り飛ばすこともあります。
なぜ飛びついてしまうのか・・・その原因を把握することで万が一の事故を防ぐことができます。
このように、犬が飛びつく原因を飼い主さんがしっかり把握しておくと、制止して不意の事故を防ぐことができます。
トラブルを避けるために止めさせたい犬の飛びつきについて、考えられる原因を紹介します。
目次
【飛び付く原因1】飼い主の口や顔を舐めたい
犬に顔を舐められた経験がある人は多いと思います。
しゃがんで犬と目の高さを同じくらいにすると、必ずといっていいほど鼻や口元を舐められますよね。
犬は挨拶や愛情を示すために相手の顔を舐めます。
また「あなたに従います」「敵意はありません」というような意志を示すときにも腰を低くして相手の顔を舐めます。
人の顔を舐めようとしても人の方がずっと背が高いので犬は届きません。
このため、人に飛び付いて顔を舐めようとすることがあります。
【飛び付く原因2】興奮している
犬が飛び付く原因に、興奮が挙げられます。
嬉しすぎて気持ちが抑えられなかったり、遊びの一環と思っていたり、競争のひとつとしてジャンプをすることがあります。
飼いやすくていい性格の犬なのですが、サービス精神旺盛な面が飛び付くという行動に結びついてしまうケースが多いですね。
吠えたり回転する事も
興奮し過ぎるとジャンプだけでなく吠えたり回転したりしながら飛ぶこともあります。
走ってきて飛び付くこともあり、体の大きな犬だった場合は飛び付いた相手が転ぶこともあります。
さらにそのまま馬乗りになって顔を舐めたりすることもあるので、注意が必要です。
【飛び付く原因3】飛び付けばいいことがある!と学習している
犬が尾を振って飛び付いてきて、顔をペロペロ舐めてきたら犬が好きな人はどうするでしょう?
大抵、笑ったり「よしよし」と言ったりしながら犬を撫で、優しく受け入れてあげますよね。
これは犬にとって、嬉しいことです。
飛び付いた時に嬉しいことがあった、と記憶しているので犬は迷うことなく人に飛び付きます。
他にも、お腹が空いた、遊んで欲しい、挨拶したいなど、なにか要求したいことがあって飛び付き、成功した経験をしていることが飛び付きの原因になっています。
自分にとって嬉しいことが起こる行為は、犬は何度も繰り返します。
嬉しい経験を積む前に飛び付きはしつけで止めさせたいですね。
飛びつく犬と飛びつかない犬とがいます
犬にもそれぞれに個性があるので必ずしもすべての犬が元気よく飛びつくわけではありません。
うれしい時や楽しい時に尻尾を思い切り振って感情を表すタイプもいます。
では比較的飛びつくことの多い犬種はというと下記です。
これはプードルのテンションが上がりやすい性格と特徴的な骨格が関係しています。
垂直飛びができる唯一の犬がプードル
犬は本来前方へ向かって飛びあがります。
これは犬の骨格から起こる自然な動きです。
その上体形はスマートで運動能力に優れているので、何度も繰り返し垂直飛びを繰り返すこともできます。
プードルにとって飛びつくことは、ごく自然な感情表現の方法です。
家族もこのあまりに自然な行動を問題行動と考えずに受け入れてしまっているのではないでしょうか。
感情が豊かでテンションが上がりやすいレトリバー種
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーといえば犬好きな方なら誰もが憧れる人気犬種です。
その人気の背景には彼らの感情の豊かさがあります。
まるで無邪気な子供のように全身で感情を表す姿は本当にかわいさが溢れています。
とても可愛らしい行動ですが、思わぬ怪我につながる場合もあるので注意が必要です。
さらに大型犬の飛びつき行為は犬自身の股関節や腰に大きな負担がかかります。
将来の骨格の不調を予防するためにも早期に飛びつき癖を解消しましょう。
まとめ
なぜ犬は飛びつきをするのか?主な原因についてご紹介しました。
飼い主の口や顔を舐めたい理由や興奮状態にある場合、また飛びつくことで何か自分に良いことがあると体験しているなど理由は様々。
また犬種によって飛びつかない犬種もいることを知っておくとよいでしょう。
飛びつきに対するしつけ方法についてはこちらを参照してください。