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ドッグフードで下痢してしまう主な原因・症状・対策

ドッグフード切り替え

愛犬の中には胃腸がデリケートな体質のわんこも存在します。
様々な事情でフードを切り替える時がありますが、切り替え時に下痢症状が出てくるケースも。

もちろん下痢や腹部症状にはいくつかの要因がありますが、ドッグフード切り替え時に起こった下痢の場合は、動物病院に行くべきか?ドッグフードを切り替えを辞めるべきか?など悩むものです。

下痢をしてしまう原因と対策を知っておくと、万が一の時も落ち着いて対処する事が出来ると思います。
ここではドッグフードと下痢症状に関する情報をまとめました。

ドッグフードの添加物や成分が原因の場合

ドッグフードの添加物や成分

ドッグフードは正直、メーカーによって風味や食感がまるで異なります。
そして特に風味はとても重要な意味を持ちます。

一般的にドッグフードの風味づけには動物性油脂が使用されます。
動物性油脂は食肉を加工する段階で生じる動物の肉片や脂肪分を溶解し油状に加工したものです。

この動物性油脂をドッグフード製造工程の最終段階で粒に吹きかける事で、強い風味を付ける事が出来ます。

 

成分が特定できない場合が少なくない

しかし動物性油脂は原材料となる動物の種類が特定できない、複数の動物の種類が混ざっている事もありアレルギーを持つ犬にとってはとても危険な成分です。

この油脂の種類、使用料、風味がメーカーによって異なるので、犬にとっては銘柄が代わるという事は、まるで違った食べ物を目の前におかれた状態になるのです。

人間も同様で、過剰に油っこい食べ物を食べると翌日に胃腸に不快感が残る事があります。
この状態が犬にも起こります。

添加物と愛犬の関係性はこちらに詳しくご紹介しています。

ドッグフード添加物が与える影響

 

動物性タンパク質の配合量が原因の場合

動物性タンパク質のドッグフード

安全・安心の追求から以下の設定にしているドッグフードが増えています。

穀物不使用ドッグフード
動物性タンパク質の配合比率を高く設定
実はこのようなドッグフードの特徴に便がやわらかくなるという物があります。
穀物メインのドッグフードの場合、トウモロコシや大豆といった穀物が未消化のまま排出されます。
この成分は便の水分を吸収する役割をもっているので、排出された便は硬く凝縮しています。

この効果を飼い主の片付けの手間を軽減するメリットとアピールする製品もあるのが現状です。

 

凝固作用成分が配合されていない場合

一般的に穀物不使用、動物性タンパク質メインのドッグフードの場合、便の凝固作用を担当する成分が配合されていません。
便は本来の形状のまま排出されます。

この差を軟便、下痢の症状として出る事があります。

 

便の形状があれば問題ない?

健康な状態の犬の便は、片付けの為に指で触れた時に指の形状が残る程度の軟度があるのです。

この程度であれば決して病的な症状ではありません。
かえって健康的とさえ考えられるでしょう。

決してドッグフード成分は害ではなく、体質がフードに合わせている途中と考えて良いです。

動物性・肉類メインのドッグフードについては詳しくこちらで解説しています。

肉類メインのドッグフードの特徴

 

ドッグフードが合わなくて出てくる身体症状

ドッグフードによる症状

実際にどんな胃腸・便症状が出てくるのか?
ここでは愛犬のドッグフードと関係のある症状についてまとめました。

 

排便異常の症状

犬の場合、腸の構造上消化、吸収しきれなかった油脂がそのまま排出されます。
結果として軟便や下痢といった症状が起こります。

同様にドッグフードに使用される添加物や保存料もメーカーによって内容成分が大きく異なるので、食べなれない物が配合されていると、消化不良から軟便や下痢を起こします

それまで無添加、良質なドッグフードを食べていた犬に、穀物をメインにした安価なドッグフードを与えると途端に下痢や軟便の症状が起こるでしょう。

この症状は犬の本能からくる防衛機能でもあります。

 

犬には防衛本能が働く

食べなれないもの、危険と感知した物をあえて消化吸収せずに排出する事で体を守っているのです。

銘柄の変更を理由とする下痢や軟便は大抵の場合、一週間程度で症状が安定します
日を追うごとに便の状態が安定するはずです。

しかし日を追うごとに便の軟度があがる場合や水のように柔らかい便をする場合はドッグフード以外に原因がある場合もあるので動物病院を受診しましょう。

 

液体で形状がなくなると

病的な軟便であれば、複数回液体状に排泄する、排泄後に便の形状が確認できない程度をさします。

症状が悪化する事なく、愛犬の食欲などにも変化が見られない場合はさほど心配する必要はありません。

ドッグフードに含まれる動物性タンパク質を愛犬が順調に消化吸収出来るまでに数日かかる事もありますが、自然と慣れていくでしょう。

 

愛犬の下痢対策

ドッグフード切り替えによる下痢症状

ドッグフードを切り替える時、新しいドッグフードを与えた事がきっかけで下痢をしてしまう場合の対処法があります。

 

切り替えは徐々に切り替える

まず切り替えの場合は、どんなに食欲が旺盛で好き嫌いがない場合や同じメーカーの製品同士での切り替えの場合でも一週間程かけてゆっくりと切り替えを進めてあげましょう。

毎食少量ずつ新しい製品を混ぜ与えながら、一週間程で100%新しい製品になるように進めていきます。
愛犬の軟便や下痢の症状によってはより長い期間切り替えに要してあげてもいいでしょう。

 

水分摂取量を増やすために工夫

切り替えは焦らずに進める事が大切です。
下痢や軟便が続く時は、体内の水分量が減少しています。

水分接取量を増やせるように工夫をしてあげましょう。

ドッグフードをふやかす
トッピングに水分量の多い茹で野菜などを加える
あまりに症状が長引く、日々悪化する場合は動物病院を受診し、原因をしっかりと確認してあげましょう。
上手なドッグフードの切り替え方はこちらで説明しています。

成犬のドッグフード切り替え方まとめ

 

ドッグフード切り替えによる下痢・症状まとめ

ドッグフード切り替えによる下痢・症状まとめ

犬は大変デリケートな動物です。
ドッグフードを切り替える事で下痢や軟便などの不調を起こす事が多いです。

以前よりも高品質なドッグフード切り替えの場合で、便の形がある程度の軟便ならば様子を見て良いと思いますが、動物性油脂成分が含まれている場合の下痢症状は、早めに対策しましょう。

愛犬の体調を確認しながらゆっくりと切り替えを進めてあげましょう。

モグワンドッグフードレビュー

我が家の愛犬はドッグフード選びに悩み、最終的にモグワンにしました。
他社ドッグフードから切り替えてモグワンにしましたが問題なく継続出来ています。
詳しい体験記としてまとめました。

→モグワンドッグフード体験記

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大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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