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ダイエットドッグフードの特徴と選び方

ダイエット用ドッグフード

日本で飼われている犬の過半数以上が肥満、肥満傾向にあると言われています。

現在はいろいろな会社からカロリーの高めのオヤツもたくさん販売されています。
ついつい平均カロリーを忘れてたくさんオヤツをあげる飼い主さんも少なくないのではないでしょうか?

犬にとっての理想体型は一般的にこちらです。

腰の括れがある事
後肢の付け根(ふともも)のあたりがきゅっと引き締まっている事
体に触れた時軽くあばらの位置がわかる事

ドッグフードの商品棚を見ると成犬用とシニア用との間にダイエット用、低カロリー食が並べられています。

実際にドッグフードを購入するとき、ダイエット用にすべきか?それとも成犬用にすべきか?悩む事もあるでしょう。
ここではダイエット用ドッグフードについて詳しくまとめてみました。

 

ダイエット用ドッグフードの特徴

ダイエット用のドッグフードは、成犬用に比べカロリーが半分~1/3程度に低く工夫されています。

その為、それまでと同じ食事量を与えていても、カロリーをカットする事が出来るのでダイエット効果を期待出来ると計算されています。

市販されているダイエット用ドッグフードの大半は、以下の仕組みで作られています。

動物性タンパク質を配合しない
穀類をメインの原材料として使用する
動物性油脂で風味づけをする
一般成犬用に比べ、カロリーを大幅にカットしている

 

穀物がメインになっている

ダイエット用ドッグフードは原材料の一般成犬用と異なり、肉や魚など動物性タンパク質を配合せずに製造されている事が多くみられます。

トウモロコシや大豆といった穀物をメインに配合し、代わりに嗜好性が落ちてしまわないように動物性油脂で風味づけをしています。
中には野菜やイモ類を配合する製品もあります。

一般成犬用からダイエット用に切りかけた途端に愛犬の食欲が減退した、愛犬がダイエット用ドッグフードを食べてくれないという理由には、この原材料が理由にあります。

穀物メインのドッグフードの特徴はこちらに詳しくしています。

→グレインフリー(穀物)のドックフードの成分と特徴

 

動物性油脂の危険性について

動物性油脂を風味づけされているフードの中には、この油脂の成分に反応しアレルギーを超す場合があります。
そして動物性油脂は原料となる動物の種類を特定する事が出来ません。

与え始めた事でかゆみ、湿疹、赤みなど何等かの異変が見られた時はすぐに給与を中止しましょう。
よくあるドッグフードによるアレルギー症状も把握しておきましょう。

小型犬で食に関するこだわりが強い場合、これまで人間用の食べ物を与えすぎてしまっていた場合などダイエットに何等かの課題がある場合は、ダイエット用ドッグフードの中でも動物性タンパク質を配合している製品がおすすめです。

 

愛犬への嗜好性が少ない傾向

ダイエット用製品は飼い主のニーズはあるものの、嗜好性に課題が残りなかなか売れ行きが伸びないという現状があります。

その為、リニューアル商品には動物性タンパク質を配合している製品も多々あります。
製品のリューアルがされた時はぜひ原材料を確認し、愛犬の好みにある製品であれば、積極的に活用しましょう

 

ダイエット用ドッグフードの選び方と食事量調整

ダイエット用ドッグフードの選び方と食事量調整
選ぶ時のポイントは、愛犬の嗜好性と皮膚被毛の状態の変化を基準に考えてあげましょう。

ダイエット開始時は、食事量を10%減量します。
一月ほど継続し、体重減少が見られた場合はそのままの量を当面継続します。
体重減少が見られない場合は、15%の減量に切り替えます。

この方法で愛犬の体重を適性体重に近づける事を目指し、愛犬に本来必要な食事量を見つけ出してあげましょう。

ダイエット用ドッグフードの多くは動物性タンパク質の配合がされていなく、嗜好性が低い事があり愛犬の好みが分かれます。

大袋で購入する前には、試食期間を設け、愛犬が飽きる事無く食べる事が出来るかを見極めてあげましょう。

 

栄養素不足で身体に支障をきたす可能性

必須栄養素を食事から接取出来ない状態が長引くと以下の症状が出てきます。

身体に不調が起こる
皮膚、被毛はパサつく
フケなどの症状が出始める
毛艶が失われる
このような場合は、愛犬の食事にスプーン一程度のオリーブオイルをかけ与えてあげましょう。

オリーブオイルは栄養価が非常に高く、愛犬の必須栄養素の一つです。
皮膚、被毛の状態に改善にも効果があり、肥満の心配もありません。

またオリーブオイルの他にもトッピングを上手に活用する事をオススメします。

ドッグフードにかけるトッピングの効果と注意点

 

パッケージ記載量をしっかり与える

ダイエット用ドッグフードを与える時は、パッケージに記載された給与量を目安に分量を決めます。
給与量の記載は愛犬の体重別に記載されています。

しかし愛犬が肥満状態にある場合、どの時点での体重を目安にすればいいのかという疑問が生じます。

愛犬の骨格から算出した理想体重と実際の体重に大きな開きがある場合、どちらを優先すべきか難しいところです。

 

動物性タンパク質と皮膚被毛の荒れについて

本来の必須栄養素である動物性タンパク質を接取しない食生活が長期化すれば、次第に体内で様々な不調がおき、皮膚被毛の状態は荒れ始めます

→動物性たんぱく質=アミノ酸と愛犬の関係性について

このような食生活は、人間が短期間で急速に体重を落とすために単一食材だけでダイエットをする方法や穀物不接取ダイエットをする事と同じ意味です。
期間が長期化すれば当然弊害が生じます。

愛犬に健康的にダイエットをさせる為には、良質な動物性タンパク質を接取しつつ、食事量を減らす方法がお勧めです。

 

3カ月~半年程を目安に

でもダイエット開始と同時に理想体重で食事量を換算してしまうと、急激に栄養量が減少し、不調をきたす事もあります。

パッケージに記載されている給与量を目安に考え、3カ月~半年程を目安に理想体重に近づけるように食事量を調整してあげましょう。

ダイエット開始時は、まずは10%ほど食事量を減らす事から始め、体重の変化に応じてさらに食事量を減らすかどうかを判断してあげましょう。

 

シニア犬のダイエット

カロリーで比較した場合、シニア用よりもさらに低カロリーに工夫されている製品もあり、シニアになってもダイエットが必要な場合は、シニア期も継続してダイエット用を使用する事が推奨されています。

動物病院で獣医師の処方のもと販売さえる特別療法食にもダイエット用ラインナップが用意されていて、穀物メインで動物性タンパク質を配合せずに作られています。

 

ダイエット用ドッグフードまとめ

ダイエット用ドッグフードまとめ

気がつけば愛犬が肥満ぎみになってしまったという飼い主さんの声をよく耳にします。
愛犬の健康にとって肥満な何よりの危険要因です。

そしてダイエット用ドッグフードは、カロリーを抑える事を目的としているので、動物性タンパク質の配合がない事が一般的です。
しかし犬にとって動物性タンパク質は必須栄養素です。

カロリーを制限する必要がありますが、重要な成分まで減らし過ぎては体調不良を起こします。
ダイエット用ドッグフードを上手に活用しながら、健康第一で食事管理をしてあげましょう。
 

モグワンドッグフードレビュー

ドッグフードはいろいろ悩み複数のドッグフードを試した結果、グレインフリーのモグワンにしました。
少し太り気味だったのもあり現在はモグワンで満足しています。
詳しいいきさつや感想をまとめてみました。

→モグワンドッグフードの体験記

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大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

大谷幸代 (愛玩動物飼養管理士・メディカルトリマーetc)

【愛玩動物飼養管理士・青山ケンネルスクール認定A級トリマー・メディカルトリマー・ホリスティックケアアドバイザー・神奈川県動物取扱業訓練 取得済】

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。国内最大手のペット関連企業において、生体販売、トリマー、トレーナー、新規事業開発、成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダーとして参加、ペット関連用品の開発、雑誌等へコラム執筆など、ペットに関するあらゆる分野を経験。

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