ドックフードの危険な酸化防止剤の名前と影響

ドッグフードに含まれる危険な成分として酸化防止剤という成分があります。
この成分はドッグフードの酸化を防止する役目を担っていて、製品の品質を保つ上で欠かせない存在です。
しかし犬の健康には好ましい成分ではなく、最近では化学的な成分を使用しない傾向が強まっています。
目次
ドッグフードに含まれる酸化防止剤とは
犬の健康問題が着目される中で、なぜ今も酸化防止剤の使用が継続されているのか、使用せずに加工できないのかと飼い主であれば当然考える事でしょう。
ドッグフードの製造は、様々な原材料を混ぜ合わせ、高温で加熱し、成型して仕上げます。
ドライフードの場合完全な乾燥状態にする事で、品質を保ち長期間の保存を可能にしています。
人間も焦げた食べ物を食べると体に悪い、癌になるという話しを耳にしたことがあるでしょう。
この状態と同じことが加工直後から起きているのです。
一度あけると酸化されてしまう仕組み
加工の段階ではパッケージングの時点で真空処理をする製品もありますが、飼い主宅で開封し、一カ月以上も酸素に触れる状態が続くのですから、酸化防止処理をせざる得ないといえるでしょう。
天然成分はコストは高いが安全性は高い
しかし最近ではこの酸化防止剤の危険性に注目が集まった事を受け、天然のハーブを代用品として使用するメーカーや緑茶の抽出成分やコーヒー豆の成分などを使用するメーカーも増えてきています。
天然の成分は化学的な成分に比べコストも高く、効果も控えめではありますが安全性を確保できます。
添加物は日々の接取量は微量でも、長い年月をかけ犬の体内に蓄積される事で必ず健康被害をもたらします。
酸化防止剤の役目、名称、危険性を知っておくことで犬の安全確保に取り組んであげましょう。
ドッグフードに使用される酸化防止剤の名前
ドッグフードに含まれる酸化防止剤の存在を知った以上はその名称をしっかりと把握しておくことが必要です。
危険性が高いとされる酸化防止剤は
などです。
これらの成分は人間用食品に配合されている事は無いので耳慣れない名称でしょう。
ドッグフードの場合、配合されている場合はパッケージの原材料表示欄に必ず記載されています。
微量であっても掲載しなければいけない法律
この記載は法律で定められている義務なので、たとえ微量であっても配合があれば記載しなければなりません。
酸化防止剤はドッグフードに欠かせない成分ではありますが、これらの名称が記載されている製品は、たとえ嗜好性が高く愛犬の好物であっても使用を控えましょう。
一方で安全性が高い、天然由来の酸化防止剤は下記が一例です。
などです。この他にも天然ハーブの名称や緑茶の名称が記載されている場合もあります。
酸化防止剤や添加物に関する情報は飼い主の関心が非常に高いこともあり、メーカー各社がHPで詳細な情報を公開しているのでぜひ確認をしておくと安心です。
ドッグフードに含まれる酸化防止剤がもたらす影響
ドッグフードに含まれる酸化防止剤が犬にもたらす影響は、癌や体調不良といった漠然としてイメージを抱きがちです。
危険、リスクがあるとはわかっていても、つい価格や嗜好性を優先してドッグフードを選んでしまう事もあるでしょう。
そのような時は、もっとも危険とされる酸化防止剤の一つであるBHA(ブチルヒドロキシアニソール)について知っておくとよいでしょう。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)とは?
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)は、もとは石油の酸化防止剤として活用されていました。
一時期は人間用食品に配合されていた時期もありますが、動物実験で発癌性が認められ、現在は使用を禁止されています。
エトキシキンという成分は、ベトナム戦争で使用された多くの被害者を出した枯葉剤の成分として使用されていたことでも有名です。
犬の健康を害する成分を配合してはいけない事は明記されていても、具体的な製品名や分量まで明確化されていないので、微量であればよしとするルールが通用してしまっているのです。
特に海外製品の場合、非常に高品質な製品と劣悪な製品とが混在する傾向にあるので、しっかりと見極める必要があります。
まとめ
ドッグフードの品質を長期間保つ上で、酸化防止剤の配合は決してなくせないものです。
酸化防止剤の使用自体が悪い事ではなく、どの成分酸化防止剤として使用するかが問題なのです。
酸化防止剤の中にはコストや効き目を重視し、安全性を度外視した成分もあります。
ドッグフードを購入するときは、必ず原材料表示を確認し、安全、安心な製品を選びましょう。