格安ドッグフードの特徴と成分について考える
ペットショップの店頭に並ぶたくさんのドッグフードを見ると、
どの製品が安全、安心なのか、どの製品が格安と呼ばれる部類に入るのか見極めの難しさを感じるでしょう。
愛犬の健康を考えつつも、価格が気になる事も当然です。
特に中、大型犬の場合や多頭飼いの場合は価格も見過ごせないですね。
目次
格安ドッグフードの基準は1kgあたりが1000円以上
小型犬であれば、一カ月の消費量が1kgという事もあり、月々の食費をして考えた場合にはさほど高額とは言えない金額です。
1kgで1000円を下回る製品の場合、3kgサイズ、10kgサイズと大容量で発売される事が多く、製品価格としては2000円、3000円とかさみますが、あくまでも1kg単位に換算して考えてみましょう。
格安ドッグフードと言われる基準は1kg1000円以下のフードと言われる事が多いです。
肉や魚の配合比率が最も多い
原材料が肉や魚なのか、それとも穀類なのかによって価格は大きく異なります。
犬の食性を考えた場合、原材料で最も配合比率の多い素材が肉や魚であることは絶対条件と言えます。
1kg1000円前後の製品の場合、成分表示を確認すると肉や魚といったタンパク質の配合比率が記載されています。
一般的にこの価格帯の製品の場合、15~18%がタンパク質の比率です。
1kgのドッグフードであれば180gが肉の比率です。
スーパーで販売している人間用の食肉で考えた場合、200~300円相当が肉の費用になります。
この費用に製造加工費、その他の原材料費、販売経費が加算されます。
→肉類メインのドッグフードの特徴
穀物メインの原材料は価格も安くなる
反面、肉や魚を使用せずに穀物だけで製造している製品の場合、原材料費は1/10程度にまで抑える事が出来ると言われていますから、販売価格も当然低く設定する事が出来ます。
このように原材料に価格費用から考えた場合、1kg1000円以上でも十分な安全性、高品質な素材が配合されているわけではないものの、安全といえる許容範囲であるとは言えるでしょう。
しかし肉や魚の配合比率が少ないドッグフードは値段も安くなり、肉や魚の変わりにコストの安い類似成分が入っているのが現状です。
→穀物メインのドッグフードの特徴
安価な動物性油脂が使われる現状
格安ドッグフードの見極め方の一つに動物性油脂の使用有無があります。
動物性油脂とは、人間の食肉を加工する工程で破棄される脂肪分や肉片、血液などの成分を混ぜ合わせ、加工したものです。
穀物や雑穀類を高温で加熱し、粒状に成型する時のつなぎの役割に活用したり、製造工程の最終工程でこの油脂を使ってフライにしたり、霧吹き状に吹きかけたりという製法で活用します。
ドッグフードの粒の表面を油でコーティングする事で、酸化を予防する効果もあるとされ、ドッグフードに使用する事が当然とされています。
動物性油脂は愛犬に良くない?
この動物性油脂は、非常に臭いが強く、犬の食欲を刺激します。
当然のことながらいろいろな動物の成分が入り交ざり、製造後の品質管理に十分な費用がかけられるものでもありません。
つまり動物性油脂を使用しなければ、十分な風味や嗜好性が保てない製品という事であれば、あえて愛犬に与えるべきではないのです。
→ドッグフードとアレルギー症状の関係
格安ドッグフードがもたらす健康リスク
格安ドッグフードは、愛犬に様々な健康トラブルを引き起こします。
不調は加齢とともに次から次へと起こり続け、原因を特定する事も出来ません。
長年に渡って体内に蓄積された添加物や保存料が原因であっても取り除くことも排出させることも出来ません。
このようなおかしな状況に陥らない為には、若く健康なうちから、愛犬の食事は安心、安全な事を絶対条件と考えドッグフードを選んであげましょう。
また国もペットフードの安全性に関しては、取り組みを強化して販売業者に対しての規約も年々更新されているみたいです。→農林水産省のペットフードの安全関係(販売者向け)
愛犬の治療費も継続的に必要
愛犬にこれらの不調が起きてしまうと、動物病院での治療には相当な期間と費用を要します。
格安なドッグフードを使用し、飼育費用を抑えていたつもりが、かえって高額な医療費を負担する事になるのです。
もちろん愛犬の体調や健康が第一ですが、継続的な治療費も必要になる事を念頭におきましょう。
格安ドッグフードの危険性まとめ
やはり格安の価格には何か歪みにような事が存在します。
歪みとは健康リスクであり、「ドッグフードの成分がいかに大事か」がお分かりいただけたと思います。
同時に飼い主に公開される情報も増え、より専門的な知識を得られる環境も整ってきています。
しかし品質だけを追い求めて製品を選ぶ事が出来ない場合もあるでしょう。
愛犬の健康、長生きを考え自分にとってベストは品質基準値を見つけ、ぶれないようにドッグフードを選んであげましょう。
ドッグフードについてさらに詳しく掲載しています。
我が家がドッグフード選びでいろいろ考えて選んだドッグフードと基礎知識については下記にまとめています。